VR用ゲーミングPCの選び方を解説!

「VRで話題のあのゲームをやってみたい」
「高解像度でリアルな没入感を体験したい」
そう思ってパソコンを探し始めたものの、「グラボ」「CPU」「メモリ」といった専門用語の羅列に頭を抱えていませんか?
VR(バーチャルリアリティ)は、通常のPCゲームとは比べ物にならないほど高いパソコンの性能(スペック)を要求します。ここで一番怖いのは「せっかく高いお金を出したのに、性能不足で映像がカクカクして酔ってしまった(VR酔い)」という失敗です。
この記事では、知識ゼロの初心者の方でも「絶対に後悔しないVR用ゲーミングPCの選び方」や失敗しない構成、推奨おすすめPCを分かりやすく解説します。
そもそも、なぜVRには「高性能なPC」が必要なのか?
結論から言うと、VRはパソコンへの負荷が「桁違い」だからです。
通常のゲームは平面のモニターに1つの映像を映すだけですが、VRはゴーグルの中にある「左目用」と「右目用」の2つの高解像度映像を同時に、しかも超高速で処理し続けなければなりません。
性能が足りないとどうなる?
では、PCの性能が足りないとどうなるのか?その場合、以下のような現象が発生します。
- 映像がカクカク止まる。
- 自分の動きと映像に「ズレ」が生じる。
結果、激しい「VR酔い」を引き起こし、プレイどころではなくなります。この「VR酔い」を防ぐためには、GPUよりもCPUが重要となります。
【初心者向け】これだけ見ればOK!VRに必要な3つのスペック
難しい数字を覚える必要はありません。VR用PCを選ぶ際にチェックすべきは、以下の3点だけです。
1. グラフィックボード(GPU)
重要度:★★★★★(最重要)
映像を処理する「心臓部」です。ここにお金をかけてください。 VRを快適に楽しむなら、最低でもNVIDIA製の「GeForce RTX 5070」以上を強くおすすめします。
- RTX 5060シリーズ: 入門用。軽いVRゲームなら動くが、重量級タイトルを快適には難しめ。
- RTX 5070シリーズ: 最低ライン。 多くのVRゲームで、高画質や快適なプレイが狙える。
- RTX 5080 / 5090: 推奨ライン。 最高峰。圧倒的な安定感と将来性を求めるならこれ。
2. CPU
重要度:★★★★☆
PCの頭脳です。グラフィックボードの性能を引き出すために重要です。 また、先ほど説明した「VR酔い」の対策として、高性能なPCが推奨されます。
- Ryzen X3Dシリーズ:Ryzen 9 9950X3D、Ryzen 7 9800X3D がおすすめ。
→ 最高峰のゲーム性能。大容量の3D V-Cacheを搭載しており、CPUがボトルネックになりにくい。安定感と将来性を求めるならこれ。 - Core Ultra Kシリーズ:Core Ultra 9 285K、Core Ultra 7 265Kがおすすめ
→ ゲーム以外で強いマルチスレッド性能が高い。配信や録画、またはAdobe製品などのクリエイティブな作業に高い適正。
3. メモリ(RAM)
重要度:★★★☆☆ 作業机の広さのようなものです。VRはデータを大量に広げるため、推奨ラインは32GBです。VRChatなどで人が多い場所にいくなら、16GBは厳しい場合があります。予算に余裕があれば、購入前のカスタマイズで、64GB搭載しましょう。
- 推奨ライン:32 GB
- 余裕があれば:64 GB(安定感と将来性)
予算と目的で選ぶ!VR用ゲーミングPC構成ガイド:おすすめモデル
失敗したくないあなたのために、VR用ゲーミングPC構成ガイドとおすすめモデルを紹介します。
VR用ゲーミングPC構成ガイド
失敗したくない方のために、VRおすすめゲーミングPCのパーツ構成例を構成をわかりやすく表でまとめてみました。
| パーツ例 | 推奨 | 最高 | 最低 |
|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen 9 9950X3D, Ryzen 7 9800X3D, Core Ultra 9 285K | Ryzen 9 9950X3D, Core Ultra 9 285K | Ryzen 7 9800X3D, Core Ultra 7 265K |
| GPU | RTX 5070 Ti / RTX 5080 / | RTX 5080 / RTX 5090 | RTX 5070 / RTX 5070 Ti |
| メモリ | 32GB | 64GB | 16GB |
| ストレージ | 2TB | 2TB or 4TB | 1TB |
| 想定価格 | 30~50万円 | 50~90万円 | 25~40万円 |
迷ったらこれ!バランス重視のおすすめゲーミングPC 4選
失敗しないために、コストパフォーマンスと信頼性(保証や知名度)を重視した、VRおすすめゲーミングPCは以下の通りです。
こちらのPCは「マウスコンピューター」にて販売されています。マウスコンピューターは、高いカスタマイズ性や、テレビCM・国内生産・豊富なサポートによる信頼性で人気のメーカーです。
Lenovo Legion Tower 5 30IAS10
| CPU | Core Ultra 7 265KF |
| GPU | GeForce RTX 5070 Ti |
| 価格 | 287,496円(税込) |
こちらのPCは「Lenovo」にて販売されています。Lenovoは、高性能・高コスパ・サポート体制を兼ね備えた、出荷台数が世界No.1のシェアを誇るPCブランドです。
最もおすすめしたいPCが、性能重視モデルの中でもコスパで選んだ上記PCです。「どれがいいかわからない」という方は、上記から選ぶことを強くおすすめします。 価格と性能のバランスが良く、人気の『VRChat』や『Half-Life: Alyx』などの高画質VRゲームもストレスなく動作します。「VR酔い」のリスクを極限まで減らしつつ、無駄な出費も抑えたい賢い選択です。
安定性と将来性!性能重視モデル
また、予算に余裕のある方・最高クラスの性能を手に入れたい方は以下のPCがおすすめです。
こちらのPCは「マウスコンピューター」にて販売されています。マウスコンピューターは、高いカスタマイズ性や、テレビCM・国内生産・豊富なサポートによる信頼性で人気のメーカーです。
「とにかく一番いい環境で遊びたい」「高画質でVRゴーグルを使いたい」という方のための究極の選択。 世界最高峰のグラフィックボードを搭載しており、どんな重いVRゲームでもヌルヌル動きます。数年先まで買い替えの必要がない、「投資価値のある一台」です。
その他、より多くのPCを見たい場合、以下記事かトップページよりPCの絞り込み機能をご確認ください。
最終結論:VR用ゲーミングPCの選び方!初心者が失敗しない推奨スペック
結論として、VR用パソコン選びで最も重要なのは、「VR酔い」を防ぐために「ケチってスペック不足にならないこと」です。その為の目安として、以下の構成例を参考にしてPCを選びましょう。
| パーツ例 | 推奨 | 最高 | 最低 |
|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen 9 9950X3D, Ryzen 7 9800X3D, Core Ultra 9 285K | Ryzen 9 9950X3D, Core Ultra 9 285K | Ryzen 7 9800X3D, Core Ultra 7 265K |
| GPU | RTX 5070 Ti / RTX 5080 / | RTX 5080 / RTX 5090 | RTX 5070 / RTX 5070 Ti |
| メモリ | 32GB | 64GB | 16GB |
| ストレージ | 2TB | 2TB or 4TB | 1TB |
| 想定価格 | 30~50万円 | 50~90万円 | 25~40万円 |
少し予算オーバーでも、上位のモデルを選ぶことで、現実と見紛うような美しい世界と、酔いのない快適なプレイ体験が手に入ります。あなたにぴったりの一台を見つけて、未知のVR世界へダイブしましょう!
おまけ:PCと一緒に揃えておきたいもの
また、ゲーミングPCが届いたらすぐに遊べるよう、以下の準備も確認しておきましょう。
- VRヘッドセット: Meta Quest 3などが主流です。PCと接続する専用ケーブル(または高速Wi-Fiルーター)も忘れずに。
- 設置スペース: 手を振り回しても家具にぶつからないよう、2m×2m程度の空間を確保しましょう。
- Steamアカウント: 多くのVRゲームは「Steam」というプラットフォームで購入します。







VR酔いは、視覚情報と身体の動きの間に遅延が生じることで発生します。VRヘッドセットは、通常のモニターよりも高いリフレッシュレート(例:90Hzや120Hz)を要求するため、GPUが常に高フレームレートを出し続ける必要がありますが、CPU側で発生するシステム遅延も、VR体験の快適性に直結します。