
「PCゲームを始めてみたいけど、専門用語が多くて何を選べばいいか分からない…」
「普通のパソコンと何が違うの?」「高価な買い物だから失敗したくない…」
そんな悩みを持つあなたのために、この記事ではゲーミングPCの選び方の「流れ」を、世界一分かりやすく解説します。
難しい商品スペック表とにらめっこする必要はありません。この記事を読み終える頃には、あなたにピッタリなPCがどんなものか、どうやって購入すればいいか、そのイメージが明確になっているはずです。
「ゲーミングPC」って何? 普通のPCと何が違うの?

一番の違いは、ゲームの映像を美しく、滑らかに映し出すための専用パーツ(グラフィックボード/GPU)を搭載している点です。
- 普通のPC: 書類作成やネット閲覧が主な目的。映像処理はCPU(頭脳)が兼任するか、簡易的な機能のみ。
- ゲーミングPC: 高性能な「グラフィックボード(GPU)」を搭載。3Dグラフィックスや複雑な映像を専門に処理するため、ゲームがカクカクせず快適に動きます。
「フォートナイト」や「Apex Legends」のような人気のPCゲームは、普通のPCでは起動すらしないか、カクカクしてまともに遊べません。快適なゲーム体験には、ゲーミングPCが不可欠なのです。
4ステップで完結! あなたにピッタリなPCを見つける方法
難しく考える必要はありません。たった4つのステップで、「あなたに合ったPC」「あなたの欲しいPC」が見えてきます。
- Step 1:「予算」と「性能」の最適解を見つける
ゲーミングPC選びの早見表で一発!
- Step 2PCの「形」を選ぶ
デスクトップ vs ノートPC
- Step 3主軸パーツや構成を考える
構成とか難しければ飛ばしても良い!
- Step 4価格帯・構成にあったPCを探そう!
陥りやすい失敗に注意しながら調査
Step 1: 「予算」と「性能」の最適解を見つける
ゲーミングPC選びで初心者が迷うのが、「どのくらいの性能で、それにいくらかかるのか」「価格帯ごとに、どんな人向けなのか」という点です。
ゲーミングPCは大きく3つのクラス(等級)に分類した「ゲーミングPC選びの早見表」から、全体像を把握しましょう。
| 性能 | 価格 | 特徴 | パフォーマンス | どんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| ローエンド エントリー | 10万円 ~20万円 | 価格〇 | 主流ゲームで性能が不足or丁度 (低画質、100fps以上) | 価格重視 |
| ミドルクラス | 20万円 ~40万円 | 価格〇 性能〇 | 主流ゲームで性能が十分or少し余る (中画質、144fps以上) | 価格と性能どちらも重視 |
| ハイエンド | 40万円 | 性能〇 将来性〇 | 主流ゲームで性能に余裕 (高画質、240fps以上) | 性能重視 |
① ローエンド(エントリー)
- 予算目安: 10万円 ~ 20万円未満
- 特徴: 価格重視
- パフォーマンス: 主流ゲームで性能が丁度(低~中画質 / 100fps前後)
- こんな人向け: できる限り価格を抑えたい人
② ミドルクラス
- 予算目安: 20万円 ~ 40万円未満
- 特徴: 価格と性能のバランス重視
- パフォーマンス: 主流ゲームで性能が十分(中~高画質 / 144fps以上)
- こんな人向け: 迷ったらコレ! 性能で失敗したくない一番人気
③ ハイエンド
- 予算目安: 40万円以上
- 特徴: 性能重視・将来性
- パフォーマンス: あらゆるゲームで性能に余裕(高画質 / 240fps以上)
- こんな人向け: 最高の環境で遊びたい、配信や編集もしたい人
「何を重視しているのか」「何が目的なのか」などから、まずは欲しいPCの価格帯を絞りましょう。価格帯が分かると、Step2の主軸パーツや構成の選択肢を絞れて楽になります。
Step 2: PCの「形」を選ぶ (デスクトップ vs ノートPC)
予算クラスが決まったら、次にPCの「形」を選びましょう。あなたのライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
| 種類 | デスクトップ型 | ノート型 |
|---|---|---|
| メリット | ・性能と冷却性が高い ・パーツ交換(拡張性)ができる ・同性能なら安価 | ・持ち運べる ・省スペース(モニター等一体) |
| デメリット | ・場所を取る ・モニター等が別途必要 | ・性能が制限されがち ・拡張性がほぼない ・同性能なら割高 |
- 長く使いたい、性能とコスパ重視 → デスクトップPC
- 場所を選ばず使いたい、手軽さ重視 → ノートPC
Step 3: 主軸パーツや構成を考える
先に言っておきますが、構成とか考えるの難しければ飛ばしても良いです!難しければ、各サイトで紹介しているおすすめを選びましょう。多分ここが一番詰まりやすいところだと思います。
メインパーツ2種類
まず、PCの性能を9割決めるといってもいい最も重要なメインパーツ2種類(CPU & グラフィックボード/GPU)について、どういったものがあるか確認しましょう。
| 性能 | CPU | グラフィックボード/GPU |
|---|---|---|
| ローエンド エントリー | Core Ultra 7 / Ryzen 7 / Core Ultra 5 / Ryzen 5 | RTX 5060 Ti(末尾が○○60 など) RX 9060 XT(末尾が○○60 など) |
| ミドルクラス | Core Ultra 7 / Ryzen 7 / Core Ultra 5 / Ryzen 5 | RTX 5070(末尾が○○70 など) RX 9070(末尾が○○70 など) |
| ハイエンド | Core Ultra 9 / Ryzen 9 / Core Ultra 7 / Ryzen 7 | RTX 5080(末尾が○○80 など) RX 9070 XT(末尾が○○70 など) |
商品のスペックに、上記のどれかは基本的に載ってます。CPUはアルファベットの後の数字、GPUは末尾の数字が世代間でのグレードを表します。
重要パーツ2種類
あと、メインパーツ2種類以外にも、押さえておきたい重要パーツがメモリとストレージです。
| 性能 | メモリ | ストレージ |
|---|---|---|
| ローエンド エントリー | 推奨:16 GB or 32GB | 推奨:SSD 1TB以上 |
| ミドルクラス | 推奨:32 GB or 16GB | 推奨:SSD 1TB以上 |
| ハイエンド | 推奨:64 GB or 32GB | 推奨:SSD 2TB以上 |
メモリとストレージは、BTOショップなら大抵カスタマイズで大きさを変えれます。お目当てのPCが理想の容量じゃなくても、一度カスタマイズを確認するとよいでしょう。
Step 4: 価格帯・構成にあったPCを探そう!
ここまでで、大体の価格帯や構成などある程度イメージがついたかと思います。ここからは、BTOショップでPCを探してみましょう。しかしその前に、実際に初心が陥りやすそうな失敗例や、探す際の注意点を知っておきましょう。
- CPUとグラフィックボード/GPUをしっかり確認する
→ CPUが「Ryzen 7」で安いと思ったら、GPUが「RTX」や「RX」ではない、格安GPU「Intel UHD」だった。 - ソフトウェアオプションを確認する
→ 欲しくはないウイルス対策ソフトや、Office系ソフトがついていないか確認。 - デバイスオプションを確認する
→ マウスやキーボードなどは個別に買った方が安かったり、ニーズに合わせらえれるのでおすすめ。 - 保証やサポートを確認する
→ 延長保証や設置サービスなど、不安な方は遠慮せず付けましょう。
初心者が陥りやすい失敗や注意点は上記が挙げられます。ショップや商品によっては、ゲーミングPCじゃなくて普通のデスクトップPCだったりする場合もあるので注意が必要です。
ゲーミングPCで失敗をする方が減るように、当サイトでは各BTOショップのおすすめゲーミングPCを一覧でまとめていますので、こちらもご活用ください。
結論とまとめ
いかがでしたでしょうか。【初心者必見】もう迷わない!ゲーミングPCの失敗しない選び方ガイドは以上になります。
- PCの全体像の把握から、予算やニーズに合わせて価格帯を絞る
- 価格帯を決めて、パーツ選択肢を狭めた上で構成を考える
おそらく構成を絞る・考えるのが一番難しいので、そこは無視してもらって構いません。全体像の把握→おすすめPCから選ぶ、でも十分良いPCと巡り合えると思います。皆さんのPCライフスタートの手助けになったなら幸いです。
【参考】おすすめゲーミングPCを紹介
ここでは、おすすめゲーミングPCを一部紹介します。実際に「どういう構成がおすすめなのか」「どういったCPUやGPUがあるのか」などの、参考にもなると思うので確認してみてください。
【予算目安:20万円以下】コスパ重視モデル
この価格帯は、できるだけ価格を抑えたいゲーマーに最適です。低予算でも快適にプレイする基盤が完成します。
安価なPCでは、他の人気AAAタイトルやeスポーツタイトル(Apex Legends、VALORANTなど)をプレイしようとした際に、性能不足でカクつきが発生しがちです。しかし、この上記のPCであれば、動作ラインを大きく上回った性能のため、そのリスクを回避できます。価格を抑えつつも、他ゲームへの流用も効く「後悔しないエントリーモデル」です。
【予算目安:20万円~30万円】人気の価格帯・スタンダードモデル
この価格帯も、コスパバランスが良いですが、先ほどより性能重視の方向けの傾向。人気の価格帯の1つであり、多くの方がPCを選ぶ際に、20万円以上を最低ラインとしています。
上記のPCは、価格の安さだけでなく、ゲーム性能もクリエイティブも妥協したくない、オールラウンドな性能を求めるゲーマーにとって、最もコストパフォーマンスの高い選択肢です。レイトレーシング(RT)を有効にしても性能低下を最小限に抑え、高品質のビジュアルでゲームに没入できます。
【予算目安:30万円~40万円】高画質・高フレームレートモデル
この価格帯は、性能もコスパもどちらも重視している方向けですが、その中でも性能重視の方向けの傾向があります。こちらも人気の価格帯の1つであり、ゲームで勝ちたい、より長く現役で使いたいという方におすすめ。
240fpsなどの高フレームレートはもちろん、WQHDやUltra設定で60fps以上を狙えます。さらに負荷の高い次世代タイトルや、レイトレーシングを多用する設定でも高いフレームレートが期待できます。性能を最大限に引き出すため、CPUにはCore Ultra 7/9シリーズやRyzen 7シリーズ(例:Ryzen 7 9800X3DやCore Ultra 7 265K)といったハイエンドCPUと組み合わせることが推奨されます。
【予算目安:40万円以上】4K・超ハイスペック環境モデル
40万円以上のPCは、とにかく性能どこまでも追及する人向けの構成。これは、ゲームで4K解像度や、360fps以上を狙いたい、動画配信でも高画質で届けたいといった、究極のパフォーマンス追求者向けの構成です。
今後数年間に発売されるであろうAAAタイトルに対しても、4KやUltra設定、高フレームレートを狙えます。最高のゲーミング体験、AI、クリエイティブ、そして長く現役で使える高い性能。パフォーマンスから将来性まで、その全てを手に入れたいなら、この価格帯を検討してみてください。













