- RTX 5060 TiとRX 9060 XTの違いや特徴は?
- RTX 5060 Ti / RX 9060 XT の違い・スペック解説
- RTX 5060 Ti / RX 9060 XT はどんな人におすすめ?
- RTX 5060 Ti 搭載のおすすめゲーミングPC
- Lenovo LOQ Tower 26ADR10
- FRGHLMB650/M905
- Lenovo LOQ Tower 26ADR10
- Lenovo LOQ Tower 17IAX10 - ルナグレー
- FRGKB860/SF6『STREETFIGHTER6』推奨PC
- FRGKB860/B
- NEXTGEAR JG-A7G6T(スターター5点セット)
- Legion T5 30IAX10 (Intel)【1年間Legion Ultimate Support付】
- NEXTGEAR JG-A7G6T(ホワイト5点セット)
- Lenovo Legion Tower 5 30AGB10 - ブラック
- Legion T5 30IAX10 (Intel)【1年間Legion Ultimate Support・モニター・マウス・キーボード付】
- Lenovo LOQ Tower 17IAX10 - ルナグレー
- DAIV KM-I7G6T
- G TUNE DG-I7G6T
- RX 9060 XT 搭載のおすすめゲーミングPC
- RTX 5060 Ti / RX 9060 XT のPC選びのポイント
- RTX 5060 Ti / RX 9060 XT に関するよくある質問 (FAQ)
- まとめ:あなたの用途に最適な次世代ミドルGPUを選ぼう!
RTX 5060 TiとRX 9060 XTの違いや特徴は?
2025年、次世代のスタンダードGPUはNVIDIAかAMDか?性能と価格のバランスを徹底検証!
この記事では、NVIDIAの最新アーキテクチャ「Blackwell」を採用したミドルレンジのGPU、「GeForce RTX 5060 Ti」と、AMDの電力効率に優れたRDNA 4アーキテクチャを搭載した競争力のあるモデル、「Radeon RX 9060 XT」を徹底的に比較します。
両GPUは、高リフレッシュレートの1080p(フルHD)ゲーミングや、1440p(WQHD)ゲーミングの新たな基準を築くことを目指しています。次世代ミドルGPUを徹底比較・確認していきましょう!
RTX 5060 Ti / RX 9060 XT の違い・スペック解説
まずは、RTX 5060 TiとRX 9060 XTの主要なスペックを、公表されているデータに基づいて見ていきましょう。
項目 | RTX 5060 Ti | RX 9060 XT (16GB版) | 違いのポイント |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Blackwell | RDNA 4 | 世代アーキテクチャが異なる |
コア数 (CUDA/SP) | 4,608 CUDAコア | 2,048 SP (32 CU) | コア構成が異なる |
ブーストクロック | 2.57 GHz | 3.13 GHz | RX 9060 XTの方が高クロック |
RTコア/アクセラレータ | 第4世代 / 72 TFLOPS | 32 Ray Accelerators | NVIDIAは最新の第4世代 |
AI性能 (TOPS) | 第5世代Tensor / 759 AI TOPS | 64 AI Accelerators | NVIDIAはTensorコア、AMDはAIアクセラレータ |
メモリ容量 | 16 or 8GB GDDR7 | 16 or 8GB GDDR6 | RTX 5060 TiはGDDR7を採用 |
メモリバス幅 | 128-bit | 128-bit | 共通 |
消費電力 (TDP/TBP) | 145W | 160W | RX 9060 XTは低消費電力で安定 |
PCIeインターフェース | Gen5 | PCIe 5.0 x16 | どちらも最新規格に対応 |
PassMark G3D Mark | 22,851 (16GB版) | 20,054 (16GB版) | RTX 5060 Tiが数値上優位 |
希望小売価格 (JP) | ¥69,800 | 8GB版:$269.99 / 16GB版:$379.99 | RTX 5060 Tiは明確な国内価格 |
発売日 | 2025年4月16日 | 2025年6月6日 | 約2か月の差 |
上記のスペックから、それぞれの違いや性能差について深堀していきます。
▼各CPUのより詳しい個別詳細については、以下の記事にて確認して下さい。
RTX 5060 TiとRX 9060 XTの違いは?それぞれの特徴を深堀り
両GPUは同じ128-bitバス幅、PCIe 5.0対応、そして新世代アーキテクチャ を採用していますが、その特性は大きく異なります。
1. 日本価格とコストパフォーマンス:価格の明確さ vs 選択肢の幅
RTX 5060 Tiは、国内価格が¥69,800と明確に設定されています。これは、前世代のRTX 4060 Tiの発売価格(¥69,800)と同等であり、最新のGDDR7メモリやBlackwellアーキテクチャ を搭載していることを考えると、非常に競争力があります。
一方、RX 9060 XTの価格は米ドルで公開されており、8GB版が$269.99、16GB版が$379.99です。特に8GB版は非常に安価な設定であり、国内価格が円安を考慮しても競争力のある水準で設定されれば、RX 9060 XTは高いコストパフォーマンスを発揮する可能性があります。
結論:国内価格の分かりやすさと安心感ではRTX 5060 Tiが有利。しかし、価格競争力($269.99の8GB版 など)の選択肢の広さではRX 9060 XTが優位に立つ可能性があります。
2. ゲーミング性能:PassMarkスコアとクロック速度の比較
合成ベンチマークのPassMark G3D Markスコア(高いほど良い)を比較すると、RTX 5060 Tiが数値上優位にあります。
PassMarkスコアもRTX 5060 Tiの方が約14%高い結果です。しかし、RX 9060 XTはブーストクロックが3.13 GHzとRTX 5060 Ti(2.57 GHz)よりも大幅に高いことが特徴です。RDNA 4アーキテクチャの効率と高いクロック速度が組み合わさることで、実際のゲームタイトルによってはRX 9060 XTがPassMarkの差を埋める可能性もあります。
結論:PassMarkスコアが示す性能ではRTX 5060 Tiが優位。RX 9060 XTは高いブーストクロック とRDNA 4効率で追随します。
3. 電力効率と熱設計(TDP):RX 9060 XTの圧倒的優位性
TDP(熱設計電力)は、両モデルの最も明確で、そして論争の的となる違いです。
- RX 9060 XT:TBPは8GB版で150W、16GB版で160Wと非常に効率的です。推奨電源容量も450W以上と低く抑えられています。
- RTX 5060 Ti:ソースデータには145W という数値。RX 9060 XTと同等の効率性を持ちます。
公平な比較のため、RX 9060 XTが安定して160Wという低消費電力 で動作する点、そしてRTX 5060 Tiのスペックに極端な不確実性がある 点を強調する必要があります。
結論:電力効率や静音性、電源や冷却のコストを含めても、両モデルに大きな差はない。
4. AI技術とエコシステム:DLSS 4の進化 vs FSR 4の登場
どちらのメーカーも、アップスケーリングとAI技術を強化しています。
- RTX 5060 Ti (Blackwell / DLSS 4):第4世代RTコア と第5世代Tensorコア を搭載し、AIを活用したDLSS 4(Multi Frame GenerationやRay Reconstructionを含む)を提供します。DLSS 4はトランスフォーマーと呼ばれる最先端のAIモデルによって強化され、フレームレートを最大8倍まで向上させられるとされています。NVIDIA Studio やNVENCといったクリエイター向けエコシステムも充実しています。
- RX 9060 XT (RDNA 4 / FSR 4):RDNA 4アーキテクチャの64基のAI Accelerators と、AMDの新しいアップスケーリング技術FSR 4を組み合わせます。RDNA 4はレイトレーシング性能もRDNA 3と比較して大幅に向上させており、FSR 4はネイティブに近い画質 でフレームレートを向上させることが可能です。
結論:AIエコシステムとレイトレーシングの技術的な成熟度ではDLSS 4を擁するRTX 5060 Tiがリード。RX 9060 XTは、新しいRDNA 4アーキテクチャによる効率的なAI処理能力 とFSR 4による性能向上をユーザーに提供します。
RTX 5060 Ti / RX 9060 XT はどんな人におすすめ?
両GPUがそれぞれどのようなユーザーに最適かについて、推奨理由と結論を明確に提示します。
GeForce RTX 5060 Tiがおすすめの人
RTX 5060 Tiは、NVIDIAの最先端のニューラルレンダリング技術と、確定した国内価格による安心感を求めるユーザーに最適です。
- DLSS 4による未来のゲーミングを体験したい方:Multi Frame Generation やトランスフォーマーで強化されたSuper Resolution など、AI技術による最高の画質と性能向上を求めるゲーマー。
- クリエイティブ作業や配信を重視する方:強力なNVENCハードウェアエンコーダ やNVIDIA Studio といった、クリエイター向けに最適化されたエコシステムを重視する方。
- 国内の確定価格(¥69,800)で安心感を得たい方:次世代GPUを予測価格ではなく、確定した日本円価格で手に入れたい方。
結論:AI技術、レイトレーシングの品質、そしてクリエイター向けエコシステムの成熟度を最優先し、冷却対策のコスト(600Wの可能性)を許容できるユーザーにおすすめです。
Radeon RX 9060 XTがおすすめの人
RX 9060 XTは、優れた電力効率と、高いブーストクロックによるネイティブ性能を重視し、静音性や省エネ性を求めるユーザーに最適です。
- 初期費用をできるだけ抑えたい方:8GB版は$269.99と非常に安価 であり、国内価格によってはRTX 5060 Tiよりも大幅に安く導入できる可能性がある方。
- RDNA 4アーキテクチャによる高クロック性能とFSR 4の恩恵を受けたい方:ブーストクロック3.13 GHz という高速性を活かしたゲーミングを求める方。
結論:システム全体の消費電力と発熱を抑えたいユーザー、またはより安価な$269.99(8GB版) で次世代GPUの恩恵を受けたいユーザーにとって、コストと効率の両面で最も理にかなった選択肢です。
RTX 5060 Ti 搭載のおすすめゲーミングPC
では、GeForce RTX 5060 Ti 搭載のおすすめゲーミングPCを紹介していきます。「カスタマイズを見る」をクリックすると、カスタマイズの確認ができる公式サイトの商品ページにアクセスできます。
RX 9060 XT 搭載のおすすめゲーミングPC
では、Radeon RX 9070 搭載のおすすめゲーミングPCを紹介していきます。「カスタマイズを見る」をクリックすると、カスタマイズの確認ができる公式サイトの商品ページにアクセスできます。
▼その他のおすすめゲーミングPCについて興味のある方は、以下のまとめ記事で全て確認出来ます。
RTX 5060 Ti / RX 9060 XT のPC選びのポイント
両GPUの性能を最大限に引き出し、後悔しないPCを構築するためのポイントを、解説します。BTOやメーカーのPCでは、ポイントを押さえてPCパーツの選定をしてくれています。その為、ここからは、少し自作者向けの内容を含みます。
RTX 5060 Ti 搭載PC選びのポイント
RTX 5060 Tiの仕様にはTDPが145W と非常に効率的であり、PC構築の自由度が高いことが最大のメリットです。
- 電源ユニット(PSU):奨電源容量は450W以上 ですが、CPU性能とのバランスを考慮しても、550W~650W程度の80 PLUS Bronze以上の電源ユニットで十分に余裕を持てます。これにより、電源コストを抑えることが可能です。
- 冷却システム:高性能なCPUクーラー(簡易水冷など) と、エアフローの優れたケースを選び、熱対策を徹底することが必須です。
- メモリ技術:最新のGDDR7メモリ の高速性を最大限に活かすため、DDR5メモリ(32GB以上推奨)とPCIe Gen5 に対応したマザーボードを選びましょう。
RX 9060 XT 搭載PC選びのポイント
RX 9060 XTはTBPが160W と、こちらも効率的であり、PC構築の自由度が高いことが最大のメリットです。
- 電源ユニット(PSU):推奨電源容量は450W以上 ですが、CPU性能とのバランスを考慮しても、550W~650W程度の80 PLUS Bronze以上の電源ユニットで十分に余裕を持てます。これにより、電源コストを抑えることが可能です。
- CPUとの組み合わせ:Ryzen 5 7000番台 やRyzen 5 9600Xのような、電力効率に優れたCPUと組み合わせることで、静音性と省エネ性に優れたPCが実現します。
RTX 5060 Ti / RX 9060 XT に関するよくある質問 (FAQ)
- QAIアップスケーリング技術の性能差はありますか?
- A
NVIDIAのDLSS 4 は、第5世代Tensorコア とトランスフォーマー と呼ばれる高度なAIモデルを活用し、フレームレートを最大8倍まで向上させられる など、技術的な優位性を持っています。一方、AMDのFSR 4はRDNA 4アーキテクチャに最適化された機械学習を活用したアップスケーリング を特徴とし、DLSSに匹敵する性能をオープンなプラットフォームで提供することを目指しています。
- QどちらのGPUが長く使えそうですか?
- A
どちらもPCI Express Gen5 と、NVIDIAはGDDR7メモリ、AMDはRDNA 4アーキテクチャ を採用しており、将来性は高いです。特にNVIDIAのRTX 5060 Tiは、GDDR7という最速メモリを搭載している点が将来的なテクスチャ利用増に対応する強みとなります。
まとめ:あなたの用途に最適な次世代ミドルGPUを選ぼう!
NVIDIA RTX 5060 TiとAMD RX 9060 XTは、次世代のミドルクラスGPUとして非常に強力な選択肢を提供しますが、重視するポイントによって選択は分かれます。
• GeForce RTX 5060 Ti は、¥69,800という確定した国内価格 と、DLSS 4がもたらす最高の画質/性能、そしてPassMarkスコアに裏付けられた高い性能 を求めるユーザーに最適です。
→ 結論:DLSS 4とNVIDIAのエコシステムを重視し、高性能化に投資できるエンスージアスト向け。
• Radeon RX 9060 XT は、高いブーストクロック、そして8GB版$269.99という非常に安価な価格 を特徴としています。
→ 結論:電力効率、静音性、および冷却・電源コストの低減を最優先する、オールラウンドなPC構築を目指すユーザーに最適。
あなたのPCをどのように利用したいか、そして電源・冷却システムにどれだけ投資できるかによって、最適なGPUの選択が変わります。