- RTX 5070 vs RTX 5070 Ti どっちを選ぶべき?
- スペック詳細比較:コアの数とメモリ構成の絶対的な差
- RTX 5070 / 5070 Ti 搭載PC選びのポイントと推奨構成
- RTX 5070 / 5070 Ti 搭載のおすすめゲーミングPC
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- よくある質問 (FAQ)
- まとめ:用途に最適な次世代GPUを選ぼう!
RTX 5070 vs RTX 5070 Ti どっちを選ぶべき?
NVIDIAの次世代アーキテクチャ「Blackwell」を搭載した、この2つのGPUは、多くのゲーマーにとって「WQHD(1440p)の最適解」であり、「4Kエントリー」の入り口でもあります。
しかし、両者には希望小売価格で約4万円($749.99 vs $523.79)の価格差が存在します。この価格差は、単なるクロック周波数の違いではなく、コア数、メモリ構成、そして決定的な「将来性」に影響を与えています。
本記事では、カタログスペックだけでなく、技術詳細やPassmarkベンチマークを詳細に分析し、あなたがどちらのGPUに投資すべきか、その判断材料を徹底的に提供します。
スペック詳細比較:コアの数とメモリ構成の絶対的な差
まずは、RTX 5070 TiとRTX 5070の基本スペックを詳細な表で比較します。特に、CUDAコア数やメモリ構成の違いが、実際のゲーミング体験にどのように影響するのかを見ていきましょう。
主要スペック徹底比較テーブル
項目 | RTX 5070 Ti | RTX 5070 | 性能差 | 備考 |
---|---|---|---|---|
CUDAコア数 | 8,960 | 6,144 | 約45.8%増 | 純粋な計算資源 |
Shader性能 | 44 TFLOPS | 31 TFLOPS | 約41.9%増 | シェーダー処理能力 |
RT性能 (第4世代RTコア) | 133 TFLOPS | 94 TFLOPS | 約41.5%増 | レイトレーシング処理能力 |
Tensor性能 (第5世代AI TOPS) | 1,406 AI TOPS | 988 AI TOPS | 約42.3%増 | AI / DLSS処理能力 |
メモリ容量/種類 | 16GB GDDR7 | 12GB GDDR7 | 4GBの差 | 4Kゲーミングの生命線 |
メモリバス幅 | 256-bit | 192-bit | 64-bitの差 | 広帯域が性能に直結 |
ブーストクロック | 2.45 GHz | 2.51 GHz | 5070がわずかに高 | クロックは僅差 |
消費電力 (TDP) | 285W | 250W | 35Wの差 | Tiの方が高発熱/高消費電力 |
希望小売価格 (国内) | ¥139,800 | ¥99,800 | 約4万円の差 | 商品や時期より異なる |
発売日 | 2025年2月20日 | 2025年3月5日 | Tiが先行 | RX 9070系とほぼ同時期 |
上記のスペックから、それぞれの違いや性能差について深堀していきます。
▼各CPUのより詳しい個別詳細については、以下の記事にて確認して下さい。
コア構成と計算能力の決定的な差
RTX 5070 Tiは、RTX 5070と比較して、CUDAコア数が約45.8%多く、これに伴いシェーダー性能(TFLOPS)、レイトレーシング性能(RT TFLOPS)、そしてAI性能(AI TOPS)がすべて約41%以上も向上しています。
これは単なる足し算ではありません。レイ トレーシング(RT)の計算や、DLSS 4のようなAIを活用したフレーム生成 において、Tiモデルはより大量の並列計算を処理できることを意味します。特に第5世代Tensorコアの性能がRTX 5070 Tiで1,406 AI TOPSであるのに対し、RTX 5070は988 AI TOPSと、AI処理能力に大きな開きがあります。
メモリ構成:GDDR7とバス幅の重要性
RTX 5070 Tiのアドバンテージは、コア数だけではありません。ハイエンドGPUとして、より大容量・広帯域のメモリが確保されています。
モデル | VRAM容量 | メモリバス幅 |
---|---|---|
RTX 5070 Ti | 16GB GDDR7 | 256-bit |
RTX 5070 | 12GB GDDR7 | 192-bit |
4K解像度で最新のAAAタイトル(大作ゲーム)をプレイする場合、テクスチャやレイトレーシングのデータ格納に12GB VRAMでは将来的に不足する可能性が高まります。RTX 5070 Tiが搭載する16GB VRAMは、4K高設定でストレスなく遊ぶための「保険」と言えます。また、256-bitのバス幅は、192-bitのRTX 5070に比べて、コアとメモリ間のデータ転送速度が速く、高解像度でのパフォーマンス低下を防ぐ上で非常に重要です。
この章の結論: RTX 5070 Tiは、コア数、メモリ容量、メモリバス幅のすべてでRTX 5070を明確に上回る「性能重視」の設計です。特に4KやAI/クリエイティブ用途を意識するなら、この差は無視できません。
Passmarkスコアが示す絶対性能とコスパの真実
多くのゲーマーが注目するゲーム内のベンチマーク(FPS)とは異なり、Passmarkベンチマークは、GPUの基本的な演算能力と、その価格に対するパフォーマンス(コストパフォーマンス)を客観的に示します。
Passmark G3D Mark:絶対性能はTiモデルが13%優位
G3D Mark は、GPUが3Dグラフィックス処理でどれだけの絶対的な性能を持っているかを示す指標です。
GPUモデル | Passmark G3D Mark |
---|---|
RTX 5070 Ti | 32,829 |
RTX 5070 | 29,008 |
RTX 5070 Tiの32,829 というスコアは、RTX 5070の29,008 に対して約13.2%高い性能であることを示しています。この数値は、前章で確認したCUDAコア数やTFLOPSの差が、実際の演算能力に反映されていることを裏付けています。特に高負荷なシーンでの安定したフレームレート維持にこの絶対性能が貢献します。
Passmark GPU Value:RTX 5070の「コスパの革命」
Passmark GPU Valueは、GPUの性能(G3D Mark)を価格(USD)で割った値で、数値が高いほどコストパフォーマンスに優れていることを示します。
GPUモデル | 価格 (USD) | Passmark G3D Mark | Passmark GPU Value |
---|---|---|---|
RTX 5070 | $523.79 | 29,008 | 55.38 |
RTX 5070 Ti | $749.99 | 32,829 | 43.77 |
価格の差は$226.20(約4万円)。しかし、コストパフォーマンス指標であるGPU Valueでは、RTX 5070が55.38 と、RTX 5070 Tiの43.77 を大きく引き離し、圧倒的なコスパの良さを見せています。
もしあなたが「最高のWQHD体験を、できる限り賢く手に入れたい」と考えるなら、RTX 5070こそが市場で最も効率の良い投資先であるという、明確な数字が示されているのです。
この章の結論: 純粋な性能ではRTX 5070 Tiが優位だが、価格を考慮したコストパフォーマンスではRTX 5070が圧倒的勝利。Tiモデルは絶対性能重視、無印モデルはコスパ最強のスマートな選択です。
Blackwellアーキテクチャの核心:DLSS 4とAIの進化
RTX 5070 TiとRTX 5070は、どちらもNVIDIAの最新Blackwellアーキテクチャを基盤としており、共通して次世代のAIおよびレンダリング技術の恩恵を受けられます。
DLSS 4.0:フレームレートを最大8倍にするニューラルレンダリング技術
Blackwell世代の最大の技術的革新は、DLSS 4と、その主要機能であるMulti Frame Generationです。
NVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン氏も、AIが計算処理を大幅に減らすことで、計算するフレーム1つごとに3つの追加フレームを生成し、フレームレートを最大8倍に向上させるという驚異的な可能性について言及しています。
DLSS 4は、ChatGPTにも使われる「Transformer(トランスフォーマー)」という最先端のAIモデルを基に強化された「ニューラルレンダリング」の極致であり、RTX 5070であっても、この革新的な技術を利用して、高解像度・高リフレッシュレートでのプレイを可能にします。
第4世代RTコアとAIアクセラレーション
両GPUは第4世代Ray Tracing Coresを搭載し、レイトライアングル交差判定レートが向上しています。これにより、RTX 5070クラスでも、DLSS 4と組み合わせることでフルレイ トレーシングを用いたシネマティックなグラフィックを体験可能です。
また、AI機能は第5世代Tensorコア(Ti: 1,406 AI TOPS、無印: 988 AI TOPS) によって支えられており、AI-enhanced voice and videoを実現するNVIDIA Broadcast App や、AIで動画をアップスケーリングするRTX Video Super Resolution など、ゲーミング以外の生産性向上にも貢献します。
この章の結論: どちらのGPUもBlackwellの核となるDLSS 4、第4世代RTコアの恩恵を受けられるため、最新のAI駆動型ゲーミング体験は保証されています。
RTX 5070 / 5070 Ti 搭載PC選びのポイントと推奨構成
GPUの性能を最大限に引き出すためには、CPUや電源ユニットといった周辺パーツの選定が不可欠です。
推奨CPUとボトルネック回避
RTX 5070 Tiのようなハイエンド寄りのGPUには、その性能に見合った高性能CPUが必要です。
GPUモデル | 推奨CPUクラス | 理由 |
---|---|---|
RTX 5070 Ti | Ryzen 7 7700X以上 / Core Ultra 7/9 | G3D Mark 32,888の 絶対性能を最大限に活かす |
RTX 5070 | Ryzen 5 9600X以上 / Core Ultra 5/7 | コスパの良い高フレーム レート性能を発揮 |
特にRTX 5070 Tiと組み合わせる場合、Ryzen 7 7700X (CPU Mark 35,632) やそれ以上のCPUを選ぶことで、GPUのポテンシャルをフルに引き出しやすくなります。RTX 5070の場合も、Ryzen 5 9600X (CPU Mark 29,995) のような高性能なミドルクラスCPUと組み合わせることで、コスパの良いハイエンドPCを構築できます。
消費電力と電源ユニットの選定
GPUモデル | TDP (消費電力) | 推奨電源容量 |
---|---|---|
RTX 5070 Ti | 285W | 750W~850W (80 PLUS Gold推奨) |
RTX 5070 | 250W | 650W~750W (80 PLUS Bronze以上推奨) |
RTX 5070 Tiは285W、RTX 5070は250W です。高性能CPUと組み合わせる場合は、RTX 5070 Tiには750W以上の電源が、RTX 5070には650W以上の電源が、安定した動作のために推奨されます。
RTX 5070 / 5070 Ti 搭載のおすすめゲーミングPC
では、GeForce RTX 5070 Ti 搭載のおすすめゲーミングPCを紹介していきます。「カスタマイズを見る」をクリックすると、カスタマイズの確認ができる公式サイトの商品ページにアクセスできます。
▼その他のおすすめゲーミングPCについて興味のある方は、以下のまとめ記事で全て確認出来ます。
よくある質問 (FAQ)
- QRTX 5070 TiとRTX 5070のPassmarkスコアの性能差はどれくらいですか?
- A
絶対性能を示すPassmark G3D Markでは、RTX 5070 Tiが32,888、RTX 5070が29,026 であり、約13.3% の性能差があります。これはTiモデルのコア数とメモリ構成の優位性を示しています。
- Qコストパフォーマンスを重視する場合、どちらを選ぶべきですか?
- A
コストパフォーマンス指標であるPassmark GPU Valueにおいて、RTX 5070は52.78 を記録し、RTX 5070 Tiの43.85 を大きく上回ります。価格に対する性能を最優先するなら、RTX 5070が圧倒的に有利です。
- QRTX 5070の12GB VRAMは将来的に不足しますか?
- A
RTX 5070の12GB GDDR7メモリは、主にWQHD(1440p)環境での最新ゲームには十分対応できます。しかし、4K解像度や、高解像度テクスチャ、フルレイトレーシングといった高負荷設定を将来的に使用する場合、RTX 5070 Tiの16GB GDDR7 の方が、VRAM不足によるスタッター(カクつき)を避ける上で安全性が高いと言えます。
- QRTX 5070は前世代のハイエンドGPUと比べて性能は向上していますか?
- A
RTX 5070 (G3D Mark 29,026) は、前世代のハイエンドモデルであるRTX 4070 Ti (G3D Mark 31,594) にはわずかに及びませんが、RTX 4070 SUPER (G3D Mark 29,972) に近い、あるいは同等以上の絶対性能を持っています。また、DLSS 4によるフレームレート向上の恩恵を受けられるため、実用上の快適性は大幅に向上しています。
- QRTX 5070 TiとRTX 5070は、どちらもDLSS 4の機能を使えますか?
- A
はい、どちらのモデルも最新のBlackwellアーキテクチャを搭載しており、DLSS 4の主要機能であるMulti Frame Generationや、トランスフォーマーによって強化されたRay Reconstruction、Super Resolutionといった技術の恩恵を等しく受けることができます。
まとめ:用途に最適な次世代GPUを選ぼう!
RTX 5070 TiとRTX 5070は、どちらもBlackwellアーキテクチャの強力な進化(DLSS 4、第4世代RTコア)を享受できる優れたGPUですが、その適正は大きく異なります。
最終推奨モデル | 最適なユーザー像 | 決め手となる指標・スペック |
---|---|---|
GeForce RTX 5070 Ti | 4Kゲーミング、プロクリエイター、 最高のWQHD体験を追求するエンスージアスト。 | Passmark G3D Mark 32,888 / 16GB GDDR7 / 256-bitバス幅 |
GeForce RTX 5070 | コストパフォーマンス最強、WQHDメイン、 賢く次世代技術を手に入れたいスマートゲーマー。 | Passmark GPU Value 52.78 / $549.99という戦略的な価格 |
- 絶対性能と将来の4K環境を見据え、初期投資を惜しまないなら RTX 5070 Ti。
- WQHD(1440p)最大の価値を求めるなら RTX 5070。