『Battlefield 6』のゲーム概要とPC選びの前提は?
本記事では、エレクトロニック・アーツ(EA)が開発・販売する、大規模オンラインFPS「Battlefield 6」を、快適に遊ぶには?推奨スペックとおすすめゲーミングPC、選び方など徹底解説します。
「Battlefield 6」の公式システム要件は比較的穏健に見えるかもしれませんが、安価な低スペックPCを選ぶことは、将来的に他の人気ゲーム(例:Apex Legends、Final Fantasy XIVなど)をプレイしたいと思った際に「後悔」につながります。
その為、読者の方が「Battlefield 6」をストレスなくプレイできるのはもちろん、他の人気ゲームも快適に遊べる将来性のあるPCを最低ラインとして設定し、最適なゲーミングPCの選び方を徹底解説します。
『Battlefield 6』公式システム要件の分析
まず、ゲームメーカーが公表しているSteam公式の最低および推奨システム要件を確認します。
| 項目 | 最低システム要件 | 推奨システム要件 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 | Windows 11 |
| CPU | Intel Core i5-8400, AMD Ryzen 5 2600 | Intel Core i7-10700, AMD Ryzen 7 3700X |
| メモリー | 16 GB RAM | 16 GB RAM |
| グラフィック | Nvidia RTX 2060, AMD Radeon RX 5600 XT 6GB, Intel Arc A380 | Nvidia RTX 3060Ti, AMD Radeon RX 6700-XT, Intel Arc B580 |
| DirectX | Version 12 | Version 12 |
| ストレージ | 55 GB の空き容量 | 80 GB の空き容量 |
| 追記事項 | TPM 2.0 Enabled UEFI SECURE BOOT Enabled HVCI Capable VBS Capable | TPM 2.0 Enabled UEFI SECURE BOOT Enabled HVCI Capable VBS Capable |
| VRサポート | Not Supported | Not Supported |
公式要件の性能レベル分析
| 搭載例 | G3D Markスコア (PassMark) |
|---|---|
| Nvidia GeForce RTX 2060 | 14,114 |
| AMD Radeon RX 5600 XT | 13,454 |
| Intel Arc A380 | 6,261 |
| Nvidia GeForce RTX 3060Ti | 20,324 |
| AMD Radeon RX 6700-XT | 19,773 |
| Intel Arc B580 | 15,874 |
「Battlefield 6」の推奨グラフィックボードとして挙げられている RTX 3060 Ti は、PassMarkのG3D Markで20,324という高いスコアを持っています。AMD側の推奨である Radeon RX 6700 XT も19,773と、ほぼ同等の性能です。
この推奨スペックは、フルHD(1080p)環境で高い画質設定を維持することを目的としていると考えられます。また、CPUにおいても、AMD Ryzen 7 3700Xなど、世代内では比較的強力なマルチコア性能を持つプロセッサが求められています。
注目すべきは、OSの項目にWindows 11が推奨されており、さらに最低/推奨ともにTPM 2.0 Enabled、VBS Capableといったセキュリティ要件が追記事項として含まれている点です。これは、モダンなプラットフォーム環境が求められていることを示唆しています。
なぜ公式推奨スペック以上のPCを選ぶべきなのか?
公式の推奨スペック(RTX 3060 Tiなど)は高性能ですが、さらに一歩進んだゲーミング体験と将来性を重視して、最新世代のGPUを推奨します。
① 将来性と高画質化技術への対応
たとえ「Battlefield 6」が現行の推奨スペックで快適に動作したとしても、ゲームのアップデートや、将来的にリリースされる『Grand Theft Auto VI (GTA VI)』 やその他のAAAタイトルを快適にプレイするには、より高い処理能力が必要です。
例えば、NVIDIAの最新GPUであるRTX 5060 Ti(G3D Mark: 22,666または22,851)は、推奨GPUであるRTX 3060 Ti(20,324)を上回る性能を持ちます。RTX 50シリーズは「Blackwell」アーキテクチャを採用し、や第5世代Tensorコアを搭載しています。
これにより、NVIDIAのAIアップスケーリング技術「DLSS 4 with Multi Frame Generation」を利用することで、画質を維持しつつネイティブ解像度を上回る画質と最大8倍のフレームレートを追求できます。これは、フルHD(1080p)だけでなく、WQHD(1440p)の高設定プレイにおいても非常に大きなメリットとなります。
② 快適なプレイとストリーミング/クリエイティブ用途の実現
RTX 5060 TiクラスのGPUは、フルHDでApex Legendsやフォートナイトといった人気ゲームを200 FPS以上で安定してプレイできるポテンシャルを持っています。また、NVIDIAのハードウェアエンコーダ「NVENC」の恩恵により、CPUに負荷をかけることなく、高品質なゲーム配信や動画エンコードを効率的に行えるため、ゲーミングとクリエイティブ活動を両立させたい初心者にとって大きなメリットとなります。
『Battlefield 6』を最高に楽しむための推奨PC構成
「Battlefield 6」の要求スペックを満たしつつ、今後数年間、他のAAAタイトルも快適に楽しめるように、RTX 5060 Tiクラスを基準とした最新の推奨構成を紹介します。
グラフィックボード (GPU)
推奨例:NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti (G3D Mark: ≈22,700)
RTX 5060 TiはRTX 50シリーズのミドルレンジモデルとして位置づけられており、フルHD/WQHDでの高いフレームレートを実現します。メモリは高速なGDDR7を採用し、16GBまたは8GBのVRAMが提供される予定です。特に将来性を重視するなら16GB版が有力です。
さらなる高性能を求める場合:
- RTX 5070 Ti(G3D Mark: ≈29,000):4Kゲーミングを本格的に視野に入れるなら、RTX 5070 Tiがおすすめです。
- Radeon RX 9070 XT:コストパフォーマンスとネイティブ性能を重視するAMD派には、RX 9070 XT(参考価格:約128,800円)が強力な選択肢となります。
CPU(プロセッサ)
GPUの性能を最大限に引き出すためには、最新世代の高性能CPUが必須です。
推奨例:AMD Ryzen 5 9600X または Intel Core Ultra 7 265
- AMD Ryzen 5 9600X: 最新のZen 5アーキテクチャ を採用し、TDPが65Wと低く、発熱を抑えつつ高いゲーミング性能を発揮します。冷却コストを抑えやすく、コストパフォーマンスに優れます。
- Intel Core Ultra 7 265: Arrow Lakeコードネーム、3nmプロセス、20コア(8P+12E)を搭載。また、Intel AI Boost(NPU搭載)65Wです。
メモリ(RAM)
「Battlefield 6」の要件では16GB RAMが必須ですが、ゲーム中の安定性や、ゲームをしながら配信・ブラウザ利用といったマルチタスクを考慮すると、より余裕を持たせるべきです。
必須:16GB 推奨:32GB (16GB×2枚) DDR5規格
AMD Ryzen 9000シリーズ(Zen 5)はDDR5-6400にネイティブ対応しています。DDR5-6000MHz台でCL値が低いメモリを選択することで、CPUの性能を最大限に引き出せます。
ストレージ(SSD)
ゲームのロード速度やOSの起動速度に直結するため、高速なSSDは必須です。
必須:1TB以上のNVMe SSD 推奨:2TB以上のNVMe SSD(PCI Express Gen 4以上)
Ryzen 5 9600XなどのAM5プラットフォームはPCI Express 5.0にも対応しています。予算に余裕があればPCIe Gen 5 NVMe SSDを導入することで、さらなる応答性の向上が期待できます。
電源ユニット(PSU)と冷却
高性能パーツの安定動作と長寿命化には、高品質な電源と適切な冷却が不可欠です。
電源ユニット(PSU) RTX 5060 TiクラスのGPU(TDP 600W)とCPUを組み合わせる場合、最低限650W~750W程度の80 PLUS Bronze以上の認証電源を推奨します。将来的なアップグレードや安定性を重視するなら、80 PLUS Gold認証の750W以上を選ぶと安心です。
CPUクーラー Ryzen 5 9600XはTDPが65Wと低いため、ミドルレンジクラスの空冷クーラー(例:Thermalright Peerless Assassinなど)で十分に冷却可能です。静音性を追求したい場合は、簡易水冷クーラーも検討できます。
【価格帯別】『Battlefield 6』 を快適に動かす為のおすすめゲーミングPC
ゲーミングPC選びは、予算と性能のバランスが命です。当サイトでは、将来的な後悔を完全に排除するモデルに絞り込んでご紹介します。あなたの予算や、目指すゲーム環境に合わせ、最適なPC構成を明確にしていきましょう。
【予算目安:20万円以下】コスパ重視モデル
この価格帯は、性能と価格のバランスを最も重視するゲーマーに最適です。低予算でも快適にプレイする基盤が完成します。
Lenovo LOQ Tower 17IAX10 - ルナグレー
こちらのPCは「Lenovo」にて販売されています。Lenovoは、高性能・高コスパ・サポート体制を兼ね備えた、出荷台数が世界No.1のシェアを誇るPCブランドです。
安価なPCでは、他の人気AAAタイトルやeスポーツタイトル(Apex Legends、VALORANTなど)をプレイしようとした際に、性能不足でカクつきが発生しがちです。しかし、この上記のPCであれば、動作ラインを大きく上回った性能のため、そのリスクを回避できます。価格を抑えつつも、他ゲームへの流用も効く「後悔しないエントリーモデル」です。
【予算目安:20万円~30万円】人気の価格帯・スタンダードモデル
予算を20万円~30万円に設定できるなら、PCゲーマーの大多数がターゲットとする144fps以上や高画質設定を狙えます。このレンジで推奨するのは、強力なミドルクラスのGPUです。
Lenovo LOQ Tower 17IAX10 - ルナグレー
こちらのPCは「Lenovo」にて販売されています。Lenovoは、高性能・高コスパ・サポート体制を兼ね備えた、出荷台数が世界No.1のシェアを誇るPCブランドです。
上記のPCは、ゲーム性能だけでなく、配信やAIクリエイティブワークロードにも非常に強力なサポートをします。ゲームもクリエイティブも妥協したくない、オールラウンドな性能を求めるゲーマーにとって、最もコストパフォーマンスの高い選択肢です。レイトレーシング(RT)を有効にしても性能低下を最小限に抑え、高品質のビジュアルでゲームに没入できます。
【予算目安:30万円以上】高画質・高フレームレートモデル
この価格帯も、価格と性能のバランスが良く、その中でも性能重視の方向けの傾向があります。この構成は、240fpsでのプレイやWQHDモニターメイン推奨し、高いクオリティで堪能したい方向けです。
Lenovo Legion Tower 5 30IAS10
こちらのPCは「Lenovo」にて販売されています。Lenovoは、高性能・高コスパ・サポート体制を兼ね備えた、出荷台数が世界No.1のシェアを誇るPCブランドです。
WQHD Ultra設定 60fpsを狙え、さらに負荷の高い次世代タイトルや、レイトレーシングを多用する設定でも高いフレームレートが期待できます。性能を最大限に引き出すため、CPUにはCore Ultra 7/9シリーズやRyzen 7シリーズ(例:Ryzen 7 9800X3DやCore Ultra 7 265K)といったハイエンドCPUと組み合わせることが推奨されます。
【予算目安:40万円以上】4K・超ハイスペック環境モデル
40万円以上の予算があれば、ハイエンドGPUを搭載することが可能です。これは、ゲームで4K解像度や、最高設定で100fps以上を狙いたい、といった究極の性能追求者向けの構成です。
Legion Tower 7 34IAS10 (Intel)【1年間Legion Ultimate Support付】
こちらのPCは「Lenovo」にて販売されています。Lenovoは、高性能・高コスパ・サポート体制を兼ね備えた、出荷台数が世界No.1のシェアを誇るPCブランドです。
今後数年間に発売されるであろうAAAタイトルに対しても、4KやUltra設定、高フレームレートを狙えます。最高のゲーミング体験、AI、クリエイティブ、そして将来にわたる安心感。その全てを手に入れたいなら、迷わずこの価格帯を選んでください。
よくある質問
最後に、読者のよくある疑問を解決していきます。
- QCPUクーラーはどんなものを選べば良いですか? A CPUの発熱量によって選定が変わります。
- A
• Ryzen 5 9600X(TDP 65W) のような高効率CPUであれば、ミドルクラスの空冷クーラーで十分静音かつ高性能を引き出せます。
• Ryzen 7 9800X3D(TDP 120W) やオーバークロック対応の「K」付きIntel CPUを選ぶ場合は、性能を最大限に維持するために240mmまたは360mmサイズの簡易水冷クーラーが必要です。
- Q電源容量ってどれくらい必要ですか?
- A
推奨するRTX 5060 TiやRyzen 5 9600Xの組み合わせであれば、650W~750Wの80 PLUS Gold認証電源で十分です。もしRTX 5070 TiなどのハイエンドGPUを組み合わせる場合は、850W以上の電源ユニットを選ぶことで、安定性と将来的なアップグレードの余裕を確保できます。
まとめ:将来を見据えたゲーミングPCを選択しよう
「Battlefield 6」は、公式推奨スペックのRTX 3060 Ti(G3D Mark: 20,324)クラスが推奨スペックではありますが、今後のゲームライフを後悔なく送るためには、RTX 5060 Ti以上の最新GPUを搭載したPCを強く推奨します。
最新のZen 5アーキテクチャを持つAMD Ryzen 5 9600X や、AI機能を搭載したIntel Core Ultra 7 265 などと組み合わせることで、電力効率や将来性に優れた最高の「Battlefield 6」環境を手に入れることができるでしょう。
スコア引用:
Passmark(https://www.passmark.com)
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