- RTX 5060 TiとRX 9070の違いや特徴は?
- RTX 5060 Ti / RX 9070 の違い・スペック解説
- RTX 5060 Ti / RX 9070 はどんな人におすすめ?
- RTX 5060 Ti / RX 9070 のPC選びのポイント
- RTX 5060 Ti 搭載のおすすめゲーミングPC
- Lenovo LOQ Tower 26ADR10
- FRGHLMB650/M905
- Lenovo LOQ Tower 26ADR10
- Lenovo LOQ Tower 17IAX10 - ルナグレー
- FRGKB860/SF6『STREETFIGHTER6』推奨PC
- FRGKB860/B
- NEXTGEAR JG-A7G6T(スターター5点セット)
- Legion T5 30IAX10 (Intel)【1年間Legion Ultimate Support付】
- NEXTGEAR JG-A7G6T(ホワイト5点セット)
- Lenovo Legion Tower 5 30AGB10 - ブラック
- Legion T5 30IAX10 (Intel)【1年間Legion Ultimate Support・モニター・マウス・キーボード付】
- Lenovo LOQ Tower 17IAX10 - ルナグレー
- DAIV KM-I7G6T
- G TUNE DG-I7G6T
- RX 9070 搭載のおすすめゲーミングPC
- RTX 5060 Ti / RX 9070 に関するよくある質問
- まとめ:あなたの用途に最適なGPUを選ぼう!
RTX 5060 TiとRX 9070の違いや特徴は?
この記事では、NVIDIAのGeForce RTX 50シリーズから登場した「GeForce RTX 5060 Ti」と、AMDのRadeon RX 9000シリーズから登場した電力効率に優れた「Radeon RX 9070」を徹底比較します。
RTX 5060 TiはNVIDIAの最新アーキテクチャ「Blackwell」を採用し、DLSS 4などのAI機能を強化したミドルレンジモデルです。一方、RX 9070はAMDの最新RDNA 4アーキテクチャを搭載し、「1440p価格帯で4Kゲーミングに必要なすべてを提供する」ことを目指した、非常に競争力の高いモデルです。
あなたの用途と予算に最適なGPUを見つけるために、各社の最新ミドルクラスGPUについて、徹底比較・確認していきます!
RTX 5060 Ti / RX 9070 の違い・スペック解説
まずは、RTX 5060 TiとRX 9070の主要なスペックを見ていきましょう。両GPUは、電力効率、メモリバス幅、そしてコアアーキテクチャにおいて明確な違いがあります。
項目 | RTX 5060 Ti | RX 9070 | 違いのポイント |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Blackwell | RDNA 4.0 | 世代アーキテクチャが異なる |
コア構成 | 4,608 CUDAコア | 56 CU / 3,584 SP | コア構成の基本単位が異なる |
ブーストクロック | 2.57 GHz | 2.52 GHz | ほぼ同等 |
RTコア | 第4世代 / 72 TFLOPS | 第3世代 / 56基 | 世代と構成が異なる |
AI性能 (TOPS) | 第5世代Tensor / 759 AI TOPS | 112基 / 1,100+ AI TOPS | RX 9070の方が高いAI TOPSを誇る |
メモリ容量 | 16 or 8GB GDDR7 | 16GB GDDR6 | RTX 5060 TiはGDDR7を採用 |
メモリバス幅 | 128-bit | 256-bit | RX 9070の方がバス幅が広い |
消費電力 (TDP/TBP) | 145W | 220W | RTX 5060 Tiが大幅に低消費電力 |
PCIeインターフェース | Gen5 | PCIe 5.0 x16 | どちらも最新規格に対応 |
希望小売価格 | 希望小売価格:¥69,800 | $549 (国内: ¥114,800~) | 価格帯が異なる |
発売日 | 2025年4月16日 | 2025年3月7日 | 約1か月差 |
上記のスペックから、それぞれの違いや性能差について深堀していきます。
▼各CPUのより詳しい個別詳細については、以下の記事にて確認して下さい。
RTX 5060 TiとRX 9070の違いは?それぞれの特徴を深堀り
RTX 5060 TiとRX 9070の最大の違いは、価格、性能、そしてRT/AI技術とエコシステムに集約されます。
1. 価格と性能(PassMarkスコア)の比較
PassMark G3D Markのスコアを確認すると、RX 9070の生の性能がRTX 5060 Tiを上回っていることが分かります。
モデル | PassMark G3D Mark (高いほど良い) | 価格( |
---|---|---|
Radeon RX 9070 | 25,335 | $549 (約110,000円~) |
GeForce RTX 5060 Ti (16GB) | 22,851 | ¥69,800(希望小売価格) |
RX 9070は$549という価格で、RTX 5060 Tiの希望小売価格¥69,800よりも高価ですが、PassMarkスコアでは優位に立っています。AMDは、RX 9070は前世代の7900 GREと比較して4K解像度で平均21%高速であり、1440p価格帯で4Kゲーミングに必要なすべてを提供すると述べています。
結論:性能の高さではRX 9070が優位ですが、コストパフォーマンスや初期投資額を抑えるならRTX 5060 Tiが優位です。
2. 消費電力と冷却要件:圧倒的な効率差
両GPUのスペックで違いはTDP(熱設計電力)です。
- RTX 5060 Ti:TDPはわずか145Wと記載されています。電力効率が優れており、強力な冷却システムが必須ではないことを示唆しています。しかし、RX 9070の方が性能スコアが高い為、高負荷処理時の発熱はこちらの方が高くなるおそれがあります。
- RX 9070:TDPは220Wです。こちらも、性能に対する電力効率は良く、多くのカード設計で標準の8ピン電源コネクタを採用することで、システムへの「プラグアンドプレイ」でのアップグレードが容易になります。
結論:電力効率では、RTX 5060 Tiが有利です。発熱では、RX 9070が有利です。
3. メモリ技術とバス幅:GDDR7 vs 256bitバス
両GPUのスペックで、メモリ技術とバス幅の組み合わせが異なります。
- RTX 5060 Ti:最新のGDDR7メモリ(16GBまたは8GB)を搭載。GDDR7は世界最速のメモリとしてBlackwellアーキテクチャの処理能力を支えます。しかし、メモリバス幅は128-bitに制限されています。
- RX 9070:16GBのGDDR6メモリを搭載し、メモリバス幅は256-bitと広いです。
結論:メモリ速度の面ではRTX 5060 TiのGDDR7が技術的に優れますが、広帯域を確保できる256-bitバス幅を持つRX 9070が、PassMarkなどの生の性能で高い数値を出している可能性があります。
4. RT/AI技術とエコシステム:DLSS 4 vs RDNA 4 AI TOPS
両社ともAIとレイトレーシング(RT)を強化しています。
- RTX 5060 Ti (Blackwell / DLSS 4):ニューラルレンダリングに最適化された第4世代RTコアと第5世代Tensorコアを搭載。DLSS 4はMulti Frame Generationを特徴とし、トランスフォーマーと呼ばれるAIモデルによって強化されたRay ReconstructionおよびSuper Resolutionを提供します。
- RX 9070 (RDNA 4 / FSR 4):RDNA 4アーキテクチャはレイトレーシングと機械学習技術のエンジンを大幅に改善しました。AI性能は1,100 AI TOPS以上を誇り、RTX 5060 Tiの759 AI TOPSを上回ります。AMDはRDNA 4向けに最適化されたFSR 4(MLアップスケーリング技術)を提供します。
結論:NVIDIAはDLSS 4とRTXエコシステムで最高の画質と性能向上を追求します。一方、RX 9070はAI TOPSの数値が高く、FSR 4と組み合わせることで高いパフォーマンスを提供します。
RTX 5060 Ti / RX 9070 はどんな人におすすめ?
ここでは、両GPUがそれぞれどのようなユーザーに最適かについて、推奨理由と結論を明確に提示します。
GeForce RTX 5060 Tiがおすすめの人
RTX 5060 Tiは、NVIDIAの最新エコシステムを重視し、高画質化・高性能化のAI技術を最優先するユーザーに最適です。
- DLSS 4による最新のアップスケーリング技術を享受したいゲーマー:AIを活用したDLSS 4(Multi Frame GenerationやRay Reconstructionを含む)により、画質を維持しつつフレームレートを大幅に向上させたい方。
- クリエイティブおよびストリーミング用途を重視する方:NVIDIA Studioツールや、強力なハードウェアエンコーダ「NVENC」 を活用し、高品質な配信や迅速な動画編集を求める方。
- 絶対的な購入価格を抑えつつBlackwell世代の技術を体験したい方:希望小売価格¥69,800という比較的安価な価格で最新世代にアクセスしたいユーザー。
結論:DLSS 4による画質と性能の両立を最優先し、NVIDIAのエコシステム(Studio, NVENC, Reflex)の恩恵を最も安価に受けたいユーザーにおすすめです。ただし、TDP 600Wの冷却対策を許容できる場合に限ります。
Radeon RX 9070がおすすめの人
RX 9070は、価格に見合った高い生の性能を重視しつつ、1440pでの快適なゲーミング体験を求めるゲーマーに最適です。
- 1440pでの超高性能を求め、将来的には4Kも視野に入れたい方:RX 9070は「1440p価格帯で4Kゲーミングを実現する」ことを目標としており、生のパフォーマンス(PassMark 25,335)を追求したい方。
- 既存システムからの簡単なアップグレードを求める方:標準の8ピン電源コネクタを採用しており、システムへの導入が容易な製品を求める方。
- AI TOPS性能を重視するクリエイター:1,100 AI TOPS以上の高いAI処理能力を活用したい方。
結論:高性能ながら低発熱・低消費電力(TDP 220W)という効率性を最大級に重視し、さらにPassMarkスコアがRTX 5060 Tiを上回る生の性能を求めるユーザーにとって最適な選択肢です。
RTX 5060 Ti / RX 9070 のPC選びのポイント
両GPUの性能を最大限に引き出すために、PCを構成する際の重要なポイントを解説します。
RTX 5060 Ti 搭載PC選びのポイント
RTX 5060 Tiの記載されているTDP 145W という非常に高い電力を考慮すると、安定した動作には特に電源と冷却の強化が必須となります。
- 電源ユニット(PSU):GPUの消費電力に加えてCPUやその他のパーツの電力を賄うため、600W以上の認証電源などを選びましょう。
- 冷却システム:発熱量に対応するため、CPUとGPUの両方に対してエアフローと冷却ソリューション(大型クーラーや簡易水冷)を確保する必要があります。
- マザーボードとCPU:PCIe Gen5 に対応しているため、最新のRyzen 9000シリーズやCore Ultra 5/7シリーズなどの高性能CPUと組み合わせることで、GPUの性能を最大限に引き出せます。
RX 9070 搭載PC選びのポイント
RX 9070はTDP 220W と非常に効率的であるため、冷却や電源の要件はRTX 5060 Tiと比較して緩やかになります。
- 電源ユニット(PSU):TDP 220WのGPUのため、650W~750W程度の80 PLUS Bronze以上の電源ユニットで十分な余裕を確保できます (※750WはRX 9070 XTの推奨電源 を参考に、より安全側に設定)。
- 接続の容易さ:標準の8ピン電源コネクタを採用しているデザインが多く、既存のPCからのアップグレードが非常に容易です。
- AMDエコシステム:最新のRyzen 9000シリーズプロセッサやAMD AM5プラットフォームと組み合わせることで、FSR 4やRadeon Anti-Lag などのAMD技術スイートの恩恵を最大限に受けられます。
RTX 5060 Ti 搭載のおすすめゲーミングPC
では、GeForce RTX 5060 Ti 搭載のおすすめゲーミングPCを紹介していきます。「カスタマイズを見る」をクリックすると、カスタマイズの確認ができる公式サイトの商品ページにアクセスできます。
RX 9070 搭載のおすすめゲーミングPC
では、Radeon RX 9070 搭載のおすすめゲーミングPCを紹介していきます。「カスタマイズを見る」をクリックすると、カスタマイズの確認ができる公式サイトの商品ページにアクセスできます。
▼その他のおすすめゲーミングPCについて興味のある方は、以下のまとめ記事で全て確認出来ます。
RTX 5060 Ti / RX 9070 に関するよくある質問
- Qレイ トレーシング性能はどちらが優れていますか?
- A
RTX 5060 Tiは第4世代RTコアを搭載し、DLSS 4のRay Reconstructionといったニューラルレンダリング技術との組み合わせ により、リアルな光の表現に特化しています。一方、RX 9070のRDNA 4アーキテクチャも、前世代のRDNA 3と比較してレイトレーシング性能を大幅に向上させています。NVIDIAのRTXプラットフォームは長年にわたりレイトレーシング技術に注力しているため、技術的な優位性を持つ可能性があります。
- QDLSS 4とFSR 4の違いは何ですか?
- A
DLSS 4 はNVIDIAのAI(第5世代Tensorコア)を活用したニューラルレンダリング技術のスイートであり、特に Multi Frame Generation により、フレームレートを最大8倍まで向上させることができます。FSR 4 はAMDの新しいアップスケーリング技術であり、RDNA 4向けに最適化された機械学習を活用したアップスケーリングを特徴としています。どちらも画質を維持しつつフレームレートを向上させることを目的としています。
まとめ:あなたの用途に最適なGPUを選ぼう!
NVIDIA RTX 5060 TiとAMD RX 9070は、価格帯や電力要件において明確な選択肢を提供しています。
- GeForce RTX 5060 Ti は、¥69,800という価格 でNVIDIAの最新技術DLSS 4や強力なAI機能を体験したいユーザーに最適です。優れた電力効率の145WのTDPは、必要な電源と冷却投資が低コストで済むことを示しています。
- Radeon RX 9070 は、RTX 5060 Tiを上回るゲーミング性能(PassMark 25,335) と、優れた電力効率(TDP 220W) を求めるユーザーに強く推奨されます。特に、発熱を抑えつつ高い性能と広いメモリバス幅(256-bit)を求めるユーザーにとって理想的な選択肢となるでしょう。
あなたの「PCで何をしたいか」という目的を明確にすることで、最適なGPUを選ぶことができるでしょう。最高のパフォーマンスと快適なPC体験を手に入れてください!