結論から言えば、RTX 5070はWQHDゲーマーにとって「現時点で最もコスパ最強のGPU」であり、「買い」の筆頭候補です。
¥99,800という価格設定でありながら、前世代のRTX 4070 SUPER(¥119,800)をも上回る性能を実現しており、「WQHD(1440p)でのゲーム体験を安く、長く楽しみたい」という方の期待に必ず応えます。
この記事では、RTX 5070の具体的なベンチマークFPS数値と、後悔しないおすすめPCの選び方を徹底解説します。ご自身のゲーム環境にRTX 5070が最適かどうかを、ぜひデータに基づいてご判断ください。
RTX 5070のベンチマーク性能をグラフで徹底比較
まずは、平均FPSデータに基づき、RTX 5070がどれほどのゲーム性能を持つのかをグラフで確認しましょう。
RTX 5070の主戦場!WQHD(1440p)での性能比較
RTX 5070はWQHD(1440p)環境で平均98.2 fpsを記録し、RTX 4070 Super(96.1 fps)を上回りました。このデータが、RTX 5070がWQHD環境の多くのAAAタイトルを快適に楽しめるスイートスポットであることを証明しています。
| GPU | スコア | パフォーマンス |
|---|---|---|
| RX 7900 XT | 108.8 | |
| RTX 4070 Ti Super | 108.1 | |
| RX 9070 | 103.4 | |
| RTX 4070 Ti | 102.9 | |
| RTX 5070 | 98.2 | |
| RTX 4070 Super | 96.1 | |
| RX 7900 GRE | 88.3 | |
| RX 7800 XT | 80.6 | |
| RTX 4070 | 78.7 | |
| RTX 5060 Ti 16GB | 70.4 |
データ出典: 本グラフは、海外の大手ベンチマークサイト( Tom's HARDWARE, TechSPOT, TechPowerUP )が公開する複数のゲーム(18 game averageなど)における「1440p (WQHD)」の平均ベンチマークデータを基に、当サイトが独自に集計・作成したものです。
※スコアは3サイトの平均値。データが1サイトまたは2サイトにしかない場合は、その平均値を使用しています。
最新のDLSS 4.0やフレーム生成(FG)の利用や、ゲーム内設定などを工夫すれば、一般的な144Hzモニターの性能を十分に活かす 144 fps以上の安定動作も十分に狙えます。
RTX 5070 Tiとの性能差と詳細比較
上のグラフを見ると、RTX 5070 Ti(120.1 fps)との間には性能差がありますが、価格差(¥40,000)を考慮すると、RTX 5070のコストパフォーマンスが優れていることが分かります。
RTX 5070 Tiとの具体的なゲームごとの違いや、価格面での比較を知りたい方は、以下の比較記事をご覧ください。
フルHD(1080p)環境での性能比較
フルHD(1080p)環境では、RTX 5070は平均133.3 fpsを記録しています。高リフレッシュレートモニター(144Hz〜240Hz)の性能を活かし、FPSゲームなどの競技性の高いジャンルで圧倒的な優位性を確保できます。
| GPU | スコア | パフォーマンス |
|---|---|---|
| RX 7900 XT | 146.7 | |
| RTX 4070 Ti | 142.2 | |
| RX 9070 | 140.4 | |
| RTX 4070 Super | 134.6 | |
| RTX 5070 | 133.3 | |
| RX 7900 GRE | 126.1 | |
| RX 7800 XT | 113.9 | |
| RTX 4070 | 113.9 | |
| RTX 5060 Ti 8GB | 102.1 |
データ出典: 本グラフは、海外の大手ベンチマークサイト( Tom's HARDWARE, TechSPOT, TechPowerUP )が公開する複数のゲーム(18 game averageなど)における「1080p (Full HD)」の平均ベンチマークデータを基に、当サイトが独自に集計・作成したものです。
※スコアは3サイトの平均値。データが1サイトまたは2サイトにしかない場合は、その平均値を使用しています。
旧世代モデルとの価格差と性能差:RTX 4070 / 4070 SUPERからの進化
RTX 5070の真価は、前世代モデルとの比較で明らかになります。RTX 5070は、前世代のRTX 4070 SUPER(¥119,800)よりも約2万円安価でありながら、ベンチマーク性能で上回るという、魅力的な世代交代を果たしました。
| GPU | 1440p 平均FPS | 公式価格 |
|---|---|---|
| RTX 5070 | 98.2 fps | ¥99,800 |
| RTX 4070 SUPER | 96.1 fps | ¥119,800 |
| RTX 4070 | 78.7 fps | ¥89,800 |
RTX 5070の「後悔しない」選び方:おすすめな人とおすすめしない人
ベンチマークデータを確認したところで、次に「では、自分はRTX 5070を買うべきか?」という具体的な購入判断に入ります。
RTX 5070の購入が「おすすめな人」
あなたのゲーム環境や予算に応じて、RTX 5070が最適な選択肢となる具体的なケースを解説します。
WQHD(1440p)で安定したフレームレートを安く実現したい方
RTX 5070が最も輝くのがこの層です。ベンチマークデータが示す通り、RTX 5070はWQHD環境で平均 98.2 fps を記録しており、60 fpsという快適ラインを大きく上回ります。 さらに、DLSS 4.0やフレーム生成(FG)といった最新のAI技術を利用すれば、一般的な144Hzモニターの性能を十分に活かす 144 fps 以上の動作も十分に狙えます。
フルHD(1080p)で安定した高フレームレートを実現したい方
WQHD性能が注目されがちですが、RTX 5070は1080p環境においても最高の安定性を誇ります。平均 133.3 fps という高い数値を記録しており、競技性の高いeスポーツタイトル(VALORANT, Apex Legendsなど)では、設定を最適化することで240 fps以上の高フレームレートも視野に入ります。
性能と価格のバランスが良いコスパ最強GPUを探している方
旧世代の上位モデルよりも性能が高く、価格が安いという「世代交代の恩恵」を最大限に受けられます。現時点でのコストパフォーマンスは他の追随を許しません。
RTX 5070を「おすすめしない人」(注意点)
逆に、RTX 5070を選ぶことで後悔してしまう可能性のある層や、他の上位GPUを検討すべき具体的なシチュエーションもあります。ご自身のニーズと照らし合わせ、予算と性能のミスマッチがないかを確認してください。
4Kモニターをメインで使用し、画質設定を妥協したくない方
4K(2160p)環境で高画質設定かつ高いフレームレートを求める場合、RTX 5070のパワーでは不足する可能性があります。
RTX 5070 搭載:失敗しないおすすめゲーミングPC構成
BTOゲーミングPCでRTX 5070の性能を最大限に引き出すためには、CPUやメモリのバランスが重要です。「失敗しない」最適な構成をいくつか紹介します。
コストパフォーマンス重視のおすすめ4選
コストパフォーマンス重視では以下のモデルがおすすめの筆頭です。
RTX 5070を含む、他にもより多くのPCが見たい場合、以下記事よりご確認ください。
RTX 5070のスペック・仕様表
技術的な詳細を確認したい方向けに、RTX 5070の仕様を主要モデルと比較します。
RTX 5070の仕様・スペック表(上位/旧世代モデルと比較)
RTX 5070の仕様・スペックを、上位/旧世代モデル(RTX 5070 Ti/RTX 4070 SUPER/RTX 4070)と比較した表は以下の通りです。
| スペック | RTX 5070 | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 |
|---|---|---|---|
| CUDAコア数 | 6,144 | 7,168 | 5,888 |
| ベースクロック | 2.16 GHz | 1.98 GHz | 1.92 GHz |
| ブーストクロック | 2.51 GHz | 2.48 GHz | 2.48 GHz |
| Shader | Blackwell 31 TFLOPS | Ada Lovelace 36 TFLOPS | Ada Lovelace 29 TFLOPS |
| RT | 第 5 世代 988 AI TOPS | 第 4 世代 568 AI TOPS | 第 4 世代 466 AI TOPS |
| Tensor | 第 4 世代 94 TFLOPS | 第 3 世代 82 TFLOPS | 第 3 世代 67 TFLOPS |
| VRAM容量 | 12GB GDDR7 | 12GB GDDR6X | 12GB GDDR6X |
| メモリバス幅 | 192-bit | 192-bit | 192-bit |
| 消費電力(TDP) | 250W | 300W | 200W |
| 価格 (JP) | ¥99,800 | ¥119,800 | ¥89,800 |
| 発売日 | 2025年3月5日 | 2024年2月15日 | 2023年4月13日 |
CUDAコア数とシェーダー演算性能の比較
RTX 5070のCUDAコア数は6,144基で、RTX 4070 SUPERの7,168基には及ばないものの、RTX 4070の5,888基より若干多い設計となっています。一方で、RTX 4070 SUPERの36 TFLOPSには届かないため、前世代のハイエンドミドルクラスにはやや劣る可能性がありますが、新型アーキテクチャによる効率改善が期待できます。
レイトレーシング(RTコア)性能の比較
RTX 5070は、第4世代RTコアを搭載し、RTX 4070 SUPERやRTX 4070が採用している第3世代RTコアよりも高いレイトレーシング性能を実現しています。RT TFLOPSの数値を見ると、RTX 5070は94 TFLOPSと、RTX 4070 SUPERの82 TFLOPSよりも約15%向上しています。
AI処理能力(Tensorコア)の進化
RTX 5070に搭載される第5世代Tensorコアは、AIによるフレーム生成や画像処理の分野で大幅な性能向上を実現しています。AI演算性能を示すAI TOPSの数値を比較すると、RTX 5070は988 AI TOPSを記録し、RTX 4070 SUPERの568 AI TOPSよりも約74%向上しています。
メモリ容量と帯域幅の進化
RTX 5070のメモリ仕様は12GB GDDR7(192-bit)で、RTX 4070 SUPERやRTX 4070と同じ12GB GDDR6X(192-bit)ですが、次世代のGDDR7メモリを採用することで、より高いデータ転送速度を実現しています。
消費電力と価格のバランス
RTX 5070の消費電力(TDP)は250Wで、RTX 4070 SUPERの300Wと比較すると約17%の省電力化が図られています。
まとめ
RTX 5070は、最新のBlackwellアーキテクチャを採用することで、RTX 4070 SUPERやRTX 4070と比較して優れたAI性能とレイトレーシング性能を実現しています。AI演算性能はRTX 4070 SUPERの約1.74倍に達し、DLSS 4を活用したゲームやAI処理が大きく向上していることが特長で、性能・省電力・価格のバランスに優れたミドルクラスGPUとして魅力的です。
自作派向け:RTX 5070単体グラフィックボードの販売情報
自作PCを組む方や、グラフィックボードのみを換装したい方は、ECサイトから価格をご確認ください。
RTX 5070に関するFAQ・まとめ
- QRTX 5070 vs 4070 SUPERの結論:今はどちらを買うべきか?
- A
RTX 5070一択です。 RTX 5070はベンチマークFPSで上回り、かつ価格が安いです。DLSS 4.0など最新技術への最適化も進んでいるため、今から買うならRTX 5070を選ぶべきです。
- QRTX 5070とRTX 5070 Tiは「どの程度の差」があるか?
- A
WQHD環境では約20%の性能差がありますが、価格も約40%高くなります。WQHD目的なら価格差に見合いません。 4K環境を視野に入れるかどうかで判断しましょう。詳細な比較は以下記事をご覧ください。
- QRTX 5070はどこで買うのが一番安い?
- A
PC本体(BTO)ごと購入するなら、サポートや保証込みでトータルコスパが優れたBTOメーカーがお得です。単体で買う場合は、Amazonや楽天などのECサイトで頻繁に価格が変動するため、常に最安値をチェックしましょう。
最終結論:RTX 5070は「WQHDゲーマー」の鉄板GPU
RTX 5070は、¥10万円前後の価格帯で最高の性能を提供するコスパ最強GPUです。
性能、価格、将来性の全てにおいてバランスが取れており、WQHD環境で「後悔しない」ゲーム体験を求める全ての方に、自信を持っておすすめできる製品です。
RTX 5070搭載PCの購入を検討中の方は、ぜひ「RTX 5070 搭載 おすすめゲーミングPC」セクションで紹介したモデルをチェックしてみてください。





