では、ここから「RTX 5060 Ti vs RX 9070 どっちを選ぶべき?」の詳しい解説をしていきます。
RTX 5060 Ti / RX 9070の違い・スペック解説
RTX 5060 TiはNVIDIAの最新アーキテクチャ「Blackwell」を採用し、DLSS 4などのAI機能を強化したミドルレンジモデルです。一方、RX 9070はAMDの最新RDNA 4アーキテクチャを搭載し、「1440p価格帯で4Kゲーミングに必要なすべてを提供する」ことを目指した、非常に競争力の高いモデルです。
まずは、RTX 5060 TiとRX 9070の主要なスペックを見ていきましょう。両GPUは、電力効率、メモリバス幅、そしてコアアーキテクチャにおいて明確な違いがあります。
| 項目 | RTX 5060 Ti | RX 9070 | 違いのポイント |
|---|---|---|---|
| アーキテクチャ | Blackwell | RDNA 4.0 | 世代アーキテクチャが異なる |
| コア構成 | 4,608 CUDAコア | 56 CU / 3,584 SP | コア構成の基本単位が異なる |
| ブーストクロック | 2.57 GHz | 2.52 GHz | ほぼ同等 |
| RTコア | 第4世代 / 72 TFLOPS | 第3世代 / 56基 | 世代と構成が異なる |
| AI性能 (TOPS) | 第5世代Tensor / 759 AI TOPS | 112基 / 1,100+ AI TOPS | RX 9070の方が高いAI TOPSを誇る |
| メモリ容量 | 16 or 8GB GDDR7 | 16GB GDDR6 | RTX 5060 TiはGDDR7を採用 |
| メモリバス幅 | 128-bit | 256-bit | RX 9070の方がバス幅が広い |
| 消費電力 (TDP/TBP) | 180W | 220W | RTX 5060 Tiが大幅に低消費電力 |
| PCIeインターフェース | Gen5 | PCIe 5.0 x16 | どちらも最新規格に対応 |
| 希望小売価格 | 希望小売価格:¥69,800 | $549 (国内: ¥114,800~) | 価格帯が異なる |
| 発売日 | 2025年4月16日 | 2025年3月7日 | 約1か月差 |
上記のスペックから、それぞれの違いや性能差について深堀していきます。
RTX 5060 TiとRX 9070の違いは?それぞれの特徴を深堀り
RTX 5060 TiとRX 9070の最大の違いは、以下の3点に集約されます。
- 消費電力と冷却要件:圧倒的な効率差
- メモリ技術とバス幅:GDDR7 vs 256bit
- バスRT/AI技術とエコシステム:DLSS 4 vs RDNA 4 AI TOPS
1. 消費電力と冷却要件:圧倒的な効率差
- RTX 5060 Ti:TDPはわずか180Wと記載されています。電力効率が優れており、強力な冷却システムが必須ではないことを示唆しています。しかし、RX 9070の方が性能スコアが高い為、高負荷処理時の発熱はこちらの方が高くなるおそれがあります。
- RX 9070:TDPは220Wです。こちらも、性能に対する電力効率は良く、多くのカード設計で標準の8ピン電源コネクタを採用することで、システムへの「プラグアンドプレイ」でのアップグレードが容易になります。
2. メモリ技術とバス幅:GDDR7 vs 256bitバス
- RTX 5060 Ti:最新のGDDR7メモリ(16GBまたは8GB)を搭載。GDDR7は世界最速のメモリとしてBlackwellアーキテクチャの処理能力を支えます。しかし、メモリバス幅は128-bitに制限されています。
- RX 9070:16GBのGDDR6メモリを搭載し、メモリバス幅は256-bitと広いです。
3. RT/AI技術とエコシステム:DLSS 4 vs RDNA 4 AI TOPS
- RTX 5060 Ti (Blackwell / DLSS 4):ニューラルレンダリングに最適化された第4世代RTコアと第5世代Tensorコアを搭載。DLSS 4はMulti Frame Generationを特徴とし、トランスフォーマーと呼ばれるAIモデルによって強化されたRay ReconstructionおよびSuper Resolutionを提供します。
- RX 9070 (RDNA 4 / FSR 4):RDNA 4アーキテクチャはレイトレーシングと機械学習技術のエンジンを大幅に改善しました。AI性能は1,100 AI TOPS以上を誇り、RTX 5060 Tiの759 AI TOPSを上回ります。AMDはRDNA 4向けに最適化されたFSR 4(MLアップスケーリング技術)を提供します。
ここからはゲームプレイ時の平均フレームレートから、性能差を深堀りして考えていきましょう。
RTX 5060 Ti / RX 9070のベンチマーク性能をグラフで徹底比較
では、平均FPS(フレームレート)データに基づき、RTX 5060 TiとRX 9070がどれほどのゲーム性能を持つのかをグラフで確認しましょう。ここでは、より高性能なRTX 5060 Ti 16GBモデル をRTX 5060 Tiの代表として比較します。
| GPU | スコア | パフォーマンス |
|---|---|---|
| RX 9070 | 140.4 | |
| RTX 5060 Ti 16GB | 103.7 |
データ出典: 本グラフは、海外の大手ベンチマークサイト( Tom's HARDWARE, TechSPOT, TechPowerUP )が公開する複数のゲーム(18 game averageなど)における「1080p (Full HD)」の平均ベンチマークデータを基に、当サイトが独自に集計・作成したものです。
※スコアは3サイトの平均値。データが1サイトまたは2サイトにしかない場合は、その平均値を使用しています。
この結果は、GPUの負荷が下がるフルHD環境において、RX 9070が持つRDNA 4アーキテクチャと高いコア構成(56CU/3,584ストリームプロセッサ)が、RTX 5060 Ti(4,608 CUDAコア), に対し明確な優位性を持つことを示しています。
| GPU | スコア | パフォーマンス |
|---|---|---|
| RX 9070 | 103.4 | |
| RTX 5060 Ti 16GB | 70.4 |
データ出典: 本グラフは、海外の大手ベンチマークサイト( Tom's HARDWARE, TechSPOT, TechPowerUP )が公開する複数のゲーム(18 game averageなど)における「1440p (WQHD)」の平均ベンチマークデータを基に、当サイトが独自に集計・作成したものです。
※スコアは3サイトの平均値。データが1サイトまたは2サイトにしかない場合は、その平均値を使用しています。
解像度が上がり、GPU負荷が高くなるWQHD(1440p)環境では、性能差がさらに拡大する傾向にあります。RX 9070が安定して100 fpsを超える高いパフォーマンスを発揮しており、ゲーミングモニターでの快適なゲーミング体験を提供します。一方、RTX 5060 Tiも70.4 fps を記録しており、最新のDLSS 4やMulti Frame Generation, を利用すれば、一般的な快適動作ラインとされる120 fps以上の安定動作も十分に狙えます。
解像度別平均FPS比較まとめ表
生のゲーミング性能(ネイティブ性能)を比較した場合、RX 9070がRTX 5060 Tiに対して明確な優位性を持ちます。
| GPU | フルHD 平均FPS | WQHD 平均FPS |
|---|---|---|
| RTX 5060 Ti (16GB) | 103.7 fps (100%) | 70.4 fps (100%) |
| RX 9070 | 140.4 fps (約135.4%) | 103.4 fps (約146.9%) |
| RX 9070の優位性 | 35.4% | 46.9% |
実際のゲームFPSでは約35%〜47%高いパフォーマンスを示しており、RX 9070のネイティブ性能の優位性が際立っています。
RTX 5060 Ti / RX 9070 はどんな人におすすめ?
ここでは、両GPUがそれぞれどのようなユーザーに最適かについて、推奨理由と結論を明確に提示します。
GeForce RTX 5060 Tiがおすすめの人
RTX 5060 Tiは、NVIDIAの最新エコシステムを重視し、高画質化・高性能化のAI技術を最優先するユーザーに最適です。
- 180Wの低消費電力を優先する方:RX 9070より約34%低い180Wという、低い消費電力で一定のパフォーマンスを享受したい方。
- DLSS 4による最新のアップスケーリング技術を享受したいゲーマー:AIを活用したDLSS 4(Multi Frame GenerationやRay Reconstructionを含む)により、画質を維持しつつフレームレートを大幅に向上させたい方。
- クリエイティブおよびストリーミング用途を重視する方:NVIDIA Studioツールや、強力なハードウェアエンコーダ「NVENC」 を活用し、高品質な配信や迅速な動画編集を求める方。
- 絶対的な購入価格を抑えつつBlackwell世代の技術を体験したい方:希望小売価格¥69,800という比較的安価な価格で最新世代にアクセスしたいユーザー。
Radeon RX 9070がおすすめの人
RX 9070は、価格に見合った高い生の性能を重視しつつ、1440pでの快適なゲーミング体験を求めるゲーマーに最適です。
- 1440pでの超高性能を求め、将来的には4Kも視野に入れたい方:RX 9070は「1440p価格帯で4Kゲーミングを実現する」ことを目標としており、生のパフォーマンス(PassMark 25,335)を追求したい方。
- 既存システムからの簡単なアップグレードを求める方:標準の8ピン電源コネクタを採用しており、システムへの導入が容易な製品を求める方。
- AI TOPS性能を重視するクリエイター:1,100 AI TOPS以上の高いAI処理能力を活用したい方。
RTX 5060 Ti / RX 9070 搭載のおすすめゲーミングPC
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RTX 5060 Ti 搭載のおすすめゲーミングPC
では、GeForce RTX 5060 Ti 搭載のおすすめゲーミングPC 4選はこちらです。
Lenovo LOQ Tower 17IAX10 - ルナグレー
| CPU | Core Ultra 9 275HX |
| GPU | GeForce RTX 5060 Ti |
| 価格 | 262,405円(税込) |
こちらのPCは「Lenovo」にて販売されています。Lenovoは、高性能・高コスパ・サポート体制を兼ね備えた、出荷台数が世界No.1のシェアを誇るPCブランドです。
FRGAMB550/M0109/NTK
| CPU | Ryzen 7 5700X |
| GPU | GeForce RTX 5060 Ti |
| 価格 | 209,800円(税込) |
こちらのPCは「FRONTIER」にて販売されています。FRONTIERは、台数限定のPCが多い点が特徴のBTOショップです。気になったPCがあれば、販売台数は事前に確認しておきましょう。
Legion T5 30IAX10 (Intel)【1年間Legion Ultimate Support付】
| CPU | Core Ultra 7 255HX |
| GPU | GeForce RTX 5060 Ti |
| 価格 | 345,235円(税込) |
こちらのPCは「Lenovo」にて販売されています。Lenovoは、高性能・高コスパ・サポート体制を兼ね備えた、出荷台数が世界No.1のシェアを誇るPCブランドです。
RX 9070 搭載のおすすめゲーミングPC
続いて、Radeon RX 9070 搭載のおすすめゲーミングPC 4選はこちらです。
FRGAMB860M/WS0106/NTK
| CPU | Core Ultra 7 265F |
| GPU | Radeon RX 9070 XT |
| 価格 | 379,800円(税込) |
こちらのPCは「FRONTIER」にて販売されています。FRONTIERは、台数限定のPCが多い点が特徴のBTOショップです。気になったPCがあれば、販売台数は事前に確認しておきましょう。
FRGKA620ASR/WS122240/NTK
| CPU | Ryzen 7 9700X |
| GPU | Radeon RX 9070 XT |
| 価格 | 339,800円(税込) |
こちらのPCは「FRONTIER」にて販売されています。FRONTIERは、台数限定のPCが多い点が特徴のBTOショップです。気になったPCがあれば、販売台数は事前に確認しておきましょう。
こちらのPCは「FRONTIER」にて販売されています。FRONTIERは、台数限定のPCが多い点が特徴のBTOショップです。気になったPCがあれば、販売台数は事前に確認しておきましょう。
その他のおすすめゲーミングPCについて興味のある方は、おすすめPC一覧記事で全て確認出来ます。
RTX 5060 Ti / RX 9070 のPC選びのポイント
両GPUの性能を最大限に引き出すために、PCを構成する際の重要なポイントを解説します。これは、自作者向けの要素を多く含みます。
RTX 5060 Ti 搭載PC選びのポイント
RTX 5060 Tiの記載されているTDP 180W と非常に効率的であるため、冷却や電源の要件について心配はほぼ必要ありません。
- 電源ユニット(PSU):GPUの消費電力に加えてCPUやその他のパーツの電力を賄うため、600W以上の認証電源などを選びましょう。
- マザーボードとCPU:PCIe Gen5 に対応しているため、最新のRyzen 9000シリーズやCore Ultra 5/7シリーズなどの高性能CPUと組み合わせることで、GPUの性能を最大限に引き出せます。
RX 9070 搭載PC選びのポイント
RX 9070はTDP 220W と非常に効率的であるため、冷却や電源の要件はRTX 5060 Tiと同様に比較的容易です。
- 電源ユニット(PSU):TDP 220WのGPUのため、650W~750W程度の80 PLUS Bronze以上の電源ユニットで十分な余裕を確保できます (※750WはRX 9070 XTの推奨電源 を参考に、より安全側に設定)。
- 接続の容易さ:標準の8ピン電源コネクタを採用しているデザインが多く、既存のPCからのアップグレードが非常に容易です。
- AMDエコシステム:最新のRyzen 9000シリーズプロセッサやAMD AM5プラットフォームと組み合わせることで、FSR 4やRadeon Anti-Lag などのAMD技術スイートの恩恵を最大限に受けられます。
RTX 5060 Ti / RX 9070 に関するよくある質問
- Qレイ トレーシング性能はどちらが優れていますか?
- A
RTX 5060 Tiは第4世代RTコアを搭載し、DLSS 4のRay Reconstructionといったニューラルレンダリング技術との組み合わせ により、リアルな光の表現に特化しています。一方、RX 9070のRDNA 4アーキテクチャも、前世代のRDNA 3と比較してレイトレーシング性能を大幅に向上させています。NVIDIAのRTXプラットフォームは長年にわたりレイトレーシング技術に注力しているため、技術的な優位性を持つ可能性があります。
- QDLSS 4とFSR 4の違いは何ですか?
- A
DLSS 4 はNVIDIAのAI(第5世代Tensorコア)を活用したニューラルレンダリング技術のスイートであり、特に Multi Frame Generation により、フレームレートを最大8倍まで向上させることができます。FSR 4 はAMDの新しいアップスケーリング技術であり、RDNA 4向けに最適化された機械学習を活用したアップスケーリングを特徴としています。どちらも画質を維持しつつフレームレートを向上させることを目的としています。
まとめ:あなたの用途に最適なGPUを選ぼう!
NVIDIA RTX 5060 TiとAMD RX 9070は、価格帯や電力要件において明確な選択肢を提供しています。
- GeForce RTX 5060 Ti は、¥69,800という価格 でNVIDIAの最新技術DLSS 4や強力なAI機能を体験したいユーザーに最適です。優れた電力効率の180WのTDPは、必要な電源と冷却投資が低コストで済むことを示しています。
- Radeon RX 9070 は、RTX 5060 Tiを上回るゲーミング性能と、電力効率(TDP 220W)を求めるユーザーに強く推奨されます。特に、発熱を抑えつつ高い性能と広いメモリバス幅(256-bit)を求めるユーザーにとって理想的な選択肢となるでしょう。
あなたの「PCで何をしたいか」という目的を明確にすることで、最適なGPUを選ぶことができるでしょう。最高のパフォーマンスと快適なPC体験を手に入れてください!
各CPUのより詳しい個別詳細については、[ RTX 5060 Ti 個別解説 ]、[ RX 9070 個別解説 ]の記事にて確認して下さい。








