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Ryzen 7 9800X3Dスペック解説|Ryzen 7 7800X3Dと比較や、搭載モデルのおすすめPCも紹介!Zen 5世代の3D V-Cache搭載CPUの性能に迫る【AMD】

CPU解説

AMDから待望の次世代CPU「Ryzen 7 9800X3D」が登場!

新しいRyzen 7 9800X3Dって何がすごいの?

7800X3Dからどう変わった?」

今のゲーミングPCから買い替えるべき?

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Ryzen 7 9800X3Dの驚異的なスペックを徹底解説し、前世代のRyzen 7 7800X3Dシリーズとの比較を通じて、そのポテンシャルを明らかにします。どんなゲーマーに最適なのか、そしてこの最強のゲーミングCPUを最大限に活かすPC選びのポイントまで、徹底的に解説していきます。Zen 5世代の3D V-Cache CPUがもたらす、次世代のゲーミング体験にご期待ください!

この記事の注目ポイント
  • Ryzen 7 9800X3Dスペック解説
  • Ryzen 7 9800X3D vs Ryzen 7 7800X3D
  • Ryzen 7 9800X3D 搭載のおすすめゲーミングPC
  • Ryzen 7 9800X3Dはどんな人におすすめ?
  • Ryzen 7 9800X3D搭載PC選びのポイント
  • Ryzen 7 9800X3Dに関するよくある質問

Ryzen 7 9800X3Dスペック解説:Zen 5アーキテクチャと3D V-Cacheが拓く新境地

Ryzen 7 9800X3Dは、革新的な「Zen 5」アーキテクチャに、AMD独自のゲーミング向け技術「3D V-Cacheテクノロジー」を組み合わせた、まさにゲーマーのためのCPUです。その圧倒的なゲーミング性能は、従来のCPUの常識を覆すものと期待されています。

まずは、Ryzen 7 9800X3Dの主要スペックを詳しく見ていきましょう。

項目内容
アーキテクチャZen 5
製造プロセスTSMC 4nm
CPUソケットAM5
コア数 / スレッド数8コア / 16スレッド
L1キャッシュ512KB
L2キャッシュ8MB
L3キャッシュ96MB (32MB標準L3 + 64MB 3D V-Cache)
ベースクロック4.2 GHz
最大ブーストクロック5.5 GHz
統合グラフィックスAMD Radeon Graphics (RDNA 3, 2CU)
TDP120W
PCI ExpressPCIe 5.0 x24 (GPU x16 + NVMe x8)
メモリ対応DDR5-6400 (ネイティブ)
付属クーラーなし
発売日2025年4月9日
希望小売価格$449(国内:約79,800円~)

Zen 5アーキテクチャの核心:IPCと電力効率の飛躍的向上

Ryzen 7 9800X3Dの最大の魅力は、AMDの最新CPUアーキテクチャである「Zen 5」を採用している点です。Zen 5は、前世代のZen 4からIPC(Instruction Per Clock:1クロックあたりの処理命令数)を大幅に向上させており、これにより純粋な処理能力が飛躍的に高まっています。

さらに、TSMCの4nmプロセスで製造されるZen 5は、電力効率も大きく改善されています。これは、ゲーミング中の安定したパフォーマンス維持だけでなく、消費電力の抑制にも繋がり、結果としてシステムの冷却負荷軽減にも貢献します。

1. ゲーマー垂涎の「3D V-Cacheテクノロジー」が進化!96MBの巨大L3キャッシュ

Ryzen 7 9800X3Dの型番にある「X3D」が示す通り、AMD独自の「3D V-Cacheテクノロジー」が搭載されています。これは、CPUダイの上にL3キャッシュを追加で積層することで、通常のCPUよりも遥かに大容量のL3キャッシュ(合計96MB)を実現する技術です。

この大容量L3キャッシュは、特にゲームにおいて絶大な効果を発揮します。ゲームはCPUが何度もアクセスするデータをL3キャッシュに格納することで、メインメモリへのアクセス頻度を減らし、ロード時間の短縮やフレームレートの向上に直結します。Ryzen 7 9800X3Dは、前世代のX3Dモデルで証明されたこの強みをさらに強化し、より多くのゲームで劇的な性能向上をもたらします。

2. コア数とスレッド数:ゲーミングに最適な「8コア16スレッド」

Ryzen 7 9800X3Dは、8コア16スレッドという構成を採用しています。これは、ゲーミングにおいて最もバランスの取れたコア数とされており、ほとんどのゲームタイトルでCPUのボトルネックになることなく、安定して高いフレームレートを維持できます。

もちろん、ゲーミング以外のマルチタスク作業や軽めのクリエイティブワークにおいても、十分な処理能力を発揮します。

3. クロック速度:最大ブーストクロック5.5GHzで高フレームレートを追求

ベースクロック4.2 GHz、最大ブーストクロック5.5 GHzという高いクロック速度もRyzen 7 9800X3Dの魅力です。特に最大ブーストクロックの高さは、ゲームにおけるシングルスレッド性能(ゲームはCPUの単一コア性能に依存する傾向が強いため)に直結し、高フレームレートでの安定した動作を可能にします。

4. DDR5-6400対応とPCIe 5.0:最新規格でシステム全体の高速化

Ryzen 7 9800X3Dは、最新のDDR5-6400メモリにネイティブで対応しています。DDR5メモリはDDR4と比較して、より高速なデータ転送速度を提供するため、システム全体のパフォーマンス、特にゲーミングでのロード時間短縮や、高フレームレートの安定性に貢献します。

また、接続インターフェースはPCI Express 5.0 x24に対応。高性能なグラフィックボード(GPU x16)と、超高速なNVMe SSD(NVMe x8)を同時に最高の速度で利用できます。

5. 統合グラフィックス(RDNA 3, 2CU):GPUがなくても最低限の動作が可能

Ryzen 7 9800X3Dは、AMD Radeon Graphics(RDNA 3アーキテクチャ、2CU)を統合しています。これは、単体グラフィックボードがない場合でも、OSの起動や動画再生、簡単な作業を行うための最低限の画面出力が可能です。

もちろん、本格的なゲーミングやクリエイティブ作業には別途高性能な単体グラフィックボードが必要ですが、トラブル時のデバッグや、グラフィックボードの到着を待つ間にもPCを使えるという点で非常に便利です。


Ryzen 7 9800X3D vs Ryzen 7 7800X3D:世代交代でゲーミング性能はどこまで進化した?

Ryzen 7 9800X3Dの登場で、前世代のゲーミングCPUとして絶大な人気を誇ったRyzen 7 7800X3Dからの買い替えを検討している方も多いでしょう。ここでは、両モデルの比較を通じて、その進化の度合いを見ていきます。

項目Ryzen 7 9800X3DRyzen 7 7800X3D違いのポイント
アーキテクチャZen 5Zen 4IPCと電力効率の進化
製造プロセスTSMC 4nmTSMC 5nm微細化による効率向上
CPUソケットAM5AM5互換性維持
コア数 / スレッド数8コア / 16スレッド8コア / 16スレッド同数
L3キャッシュ96MB (32MB標準 + 64MB 3D V-Cache)96MB (32MB標準 + 64MB 3D V-Cache)同容量だがZen 5で効率向上
ベースクロック4.2 GHz4.2 GHz同等
最大ブーストクロック5.5 GHz5.0 GHzクロックの向上
統合グラフィックスAMD Radeon Graphics (RDNA 3, 2CU)AMD Radeon Graphics (RDNA 2, 2CU)世代とCU数の向上
TDP120W120W同等
PCI ExpressPCIe 5.0 x24PCIe 5.0 x24同等
メモリ対応DDR5-6400 (ネイティブ)DDR5-5200 (ネイティブ)メモリ速度の向上
発売日2025年4月9日2023年4月6日
希望小売価格$449(国内:約79,800円~)$449(国内:約6万円台~)価格帯は同等だが変動あり

Ryzen 7 9800X3Dが7800X3Dから進化した4つのポイント

Ryzen 7 9800X3Dは、ゲーミング特化CPUとして非常に完成度の高かったRyzen 7 7800X3Dをベースに、さらに磨きをかけたモデルと言えます。

1. 新アーキテクチャ「Zen 5」によるIPC向上と電力効率の改善

Ryzen 7 9800X3Dの最大の進化は、「Zen 5」アーキテクチャの採用です。前世代のZen 4からIPCが大幅に向上しており、同じクロックでもより多くの処理を実行できるようになりました。これにより、純粋な演算能力が向上し、ゲームでのフレームレート向上に直結します。

さらに、TSMCの4nmプロセスへの微細化も相まって、電力効率も改善されており、より少ない電力で高い性能を発揮できるようになりました。

2. 最大ブーストクロックの向上:ゲーム性能のさらなる引き上げ

Ryzen 7 9800X3Dの最大ブーストクロックは5.5 GHzと、Ryzen 7 7800X3Dの5.0 GHzから大きく向上しています。

ゲームはCPUの単一コア性能に強く依存する傾向があるため、このクロック速度の向上は、ゲームにおける最高フレームレートや、最低フレームレートの安定性に直接的な影響を与えます。特にCPUボトルネックが発生しやすい高リフレッシュレート環境でのゲーミングにおいて、その効果を体感できるでしょう。

3. 統合グラフィックスの強化:RDNA 3への進化

Ryzen 7 9800X3Dに統合されているRadeon Graphicsは、RDNA 3アーキテクチャ(2CU)を採用しています。Ryzen 7 7800X3DのRDNA 2(2CU)から世代が新しくなりました。

本格的なゲーミングには単体グラフィックボードが必須ですが、この内蔵GPUの進化により、PCのセットアップやトラブルシューティング、あるいはグラフィックボードがなくても最低限の画面出力が可能であるという点で、より利便性が向上しています。

4. メモリ対応速度の向上:DDR5-6400ネイティブ対応

Ryzen 7 9800X3Dは、DDR5-6400メモリにネイティブで対応しています。Ryzen 7 7800X3DのDDR5-5200から速度が向上しており、これにより、システム全体のメモリ帯域幅が広がり、ゲームのロード時間短縮や、CPUキャッシュから溢れたデータへのアクセス速度向上に貢献します。

補足:3D V-Cacheの効果はZen 5でさらに増幅されるか?

両モデルともに96MBの3D V-Cacheを搭載していますが、Zen 5アーキテクチャのIPC向上と高クロック化により、3D V-Cacheの効果がより引き出され、ゲームによっては7800X3D以上の性能差を見せる可能性も秘めています。これは、キャッシュヒット率の改善や、CPUコアがキャッシュ内のデータをより高速に処理できるようになるためです。


Ryzen 7 9800X3D 搭載のおすすめゲーミングPC

では、Ryzen 7 9800X3D搭載のおすすめゲーミングPCを紹介していきます。「カスタマイズを見る」をクリックすると、カスタマイズの確認ができる公式サイトの商品ページにアクセスできます。

G TUNE FG-A7G80

CPURyzen 7 9800X3D
GPUGeForce RTX 5080
価格 539,800円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「マウスコンピューター」にて販売されています。当サイトでは、ハイエンドで紹介しているPCです。

G TUNE FG-A7G7T

CPURyzen 7 9800X3D
GPUGeForce RTX 5070 Ti
価格 469,800円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「マウスコンピューター」にて販売されています。当サイトでは、ハイエンドで紹介しているPCです。

G TUNE FG-A7A7X

CPURyzen 7 9800X3D
GPURADEON RX 9070 XT
価格 449,900円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「マウスコンピューター」にて販売されています。当サイトでは、ハイエンドで紹介しているPCです。

FRMFGB650/WS528

CPURyzen 7 9800X3D
GPUGeForce RTX 5080
価格 372,980円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「FRONTIER」にて販売されています。当サイトでは、ミドルハイで紹介しているPCです。

NEXTGEAR JG-A7G7T

CPURyzen 7 9800X3D
GPUGeForce RTX 5070 Ti
価格 339,900円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「マウスコンピューター」にて販売されています。当サイトでは、ミドルハイで紹介しているPCです。

FRMFGB650/WS611

CPURyzen 7 9800X3D
GPUGeForce RTX 5070 Ti
価格 314,800円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「FRONTIER」にて販売されています。当サイトでは、ミドルハイで紹介しているPCです。

【即納品】FRGHLMB650/02/Q

CPURyzen 7 9800X3D
GPURadeon RX 9070 XT
価格 309,800円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「FRONTIER」にて販売されています。当サイトでは、ミドルハイで紹介しているPCです。

FRGHLMB650/WS614

CPURyzen 7 9800X3D
GPUGeForce RTX 5070 Ti
価格 309,800円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「FRONTIER」にて販売されています。当サイトでは、ミドルハイで紹介しているPCです。

FRGHLMB650/WS609/NTK

CPURyzen 7 9800X3D
GPUGeForce RTX 5070 Ti
価格 299,800円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「FRONTIER」にて販売されています。当サイトでは、ミドルクラスで紹介しているPCです。

FRMFGB650/WS619

CPURyzen 7 9800X3D
GPURadeon RX 9070 XT
価格 289,980円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「FRONTIER」にて販売されています。当サイトでは、ミドルクラスで紹介しているPCです。

NEXTGEAR JG-A7G70

CPURyzen 7 9800X3D
GPUGeForce RTX 5070
価格 289,800円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「マウスコンピューター」にて販売されています。当サイトでは、ミドルクラスで紹介しているPCです。

FRGHLMB650/WS526

CPURyzen 7 9800X3D
GPURadeon RX 9070 XT
価格 285,800円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「FRONTIER」にて販売されています。当サイトでは、ミドルクラスで紹介しているPCです。

FRGHLMB650/WS613

CPURyzen 7 9800X3D
GPURadeon RX 7900 XT
価格 277,800円(税込)
※2025年07月11日調査

こちらのゲーミングPCは「FRONTIER」にて販売されています。当サイトでは、ミドルクラスで紹介しているPCです。

その他のおすすめゲーミングPCについて興味のある方は、以下よりまとめ記事で確認出来ます。

Ryzen 7 9800X3Dはどんな人におすすめ?ゲーマーのための究極CPU

Ryzen 7 9800X3Dは、その革新的なテクノロジーと圧倒的な性能により、特に以下のようなユーザーに最適なCPUです。

1. 「究極のゲーミング体験」を求めるエンスージアストゲーマー

  • 最新のAAAタイトルを最高設定・最高フレームレートで楽しみたい方:3D V-CacheとZen 5アーキテクチャの組み合わせにより、ゲーム中のCPUボトルネックを限りなく排除し、グラフィックボードの性能を最大限に引き出します。
  • 高リフレッシュレートモニター(144Hz以上)を最大限に活用したい方:特にFPSやeスポーツタイトルで、より高いフレームレートと安定した最低フレームレートを求めるプレイヤーに最適です。
  • 将来性を見据えたゲーミングPCを構築したい方:Zen 5アーキテクチャとAM5ソケットの採用により、将来的なCPUアップグレードの選択肢も広がります。

2. 「ゲーム配信者」や「ゲーム実況者」

  • ゲームをプレイしながら、高画質でスムーズな配信を行いたい方:8コア16スレッドの十分なCPUパワーと、ゲーム性能を向上させる3D V-Cacheの組み合わせにより、ゲームプレイと配信エンコードの両立が容易になります。
  • OBS Studioなどの配信ソフトウェアでのCPU負荷を軽減したい方:Ryzen 7 9800X3Dの高い総合性能は、配信中の安定性にも貢献します。

3. 「プロゲーマー」や「競技系ゲーマー」

  • 一瞬の判断が勝敗を分ける環境で、最高の応答性を追求したい方:高いフレームレートと低遅延は、競技系ゲームで優位に立つための必須条件です。Ryzen 7 9800X3Dは、まさにそのために設計されたCPUと言えるでしょう。

4. 「PCでゲーム以外の作業もこなす」が、ゲームがメインのユーザー

  • ゲームと同時に動画視聴、ブラウジング、Discordなどを快適に利用したい方:8コア16スレッドは、ゲーミングと日常的なマルチタスクを両立するのに十分な性能を提供します。
  • 軽めの動画編集や画像編集も行うが、あくまでゲームがメインという方:専門的なクリエイティブワークには、より多コアなCPUが適していますが、軽度な作業であればRyzen 7 9800X3Dでも十分にこなせます。

どんな人にはあまり向かない?

  • ゲーム以外の専門的なクリエイティブワークがメインの方:動画の長時間エンコードや3Dレンダリングなど、非常に多くのコアを必要とする作業が中心の場合は、Ryzen 9 9900X3Dやより多コアなRyzen 9シリーズの方が適している可能性があります。
  • 予算を最優先する方:Ryzen 7 9800X3DはゲーミングCPUとしては最高の部類に入るため、価格もそれなりに高価です。予算を抑えつつゲーミングPCを組みたい場合は、Ryzen 7 7800X3Dや、Ryzen 5 7600X3D(もし登場すれば)など、下位モデルも検討の余地があります。

Ryzen 7 9800X3D搭載PC選びのポイント:最高のゲーミング体験を実現するために

Ryzen 7 9800X3Dの圧倒的なゲーミング性能を最大限に引き出し、最高のPC体験を得るためには、CPU以外のPCパーツ選びも非常に重要です。以下のポイントに注目して選びましょう。

1. グラフィックボード(GPU):CPU性能に見合う「ハイエンドGPU」を組み合わせる

Ryzen 7 9800X3DはCPUボトルネックを極限まで排除する設計のため、その真価を発揮するには、グラフィックボードの性能が非常に重要になります。

  • NVIDIA GeForce RTX xx80 / xx90 系など(RTX 4080 SUPER / RTX 5090
  • AMD Radeon RX 7900 XT / RX 7900 XTX / RX 9070 / RX 9070 XT / RX 9900 XT など

これらのハイエンドまたはウルトラハイエンドクラスのGPUと組み合わせることで、Ryzen 7 9800X3Dのゲーム性能を最大限に引き出し、高解像度・高フレームレートでのゲーミングを実現できます。

2. CPUクーラー:高性能な空冷クーラーまたは簡易水冷クーラーが必須

Ryzen 7 9800X3DはTDP 120Wと、従来のX3Dモデル(7800X3DのTDP 120Wは同じだが、実消費電力は高い傾向)と比較しても比較的高めの設定であり、Zen 5の高クロック動作を安定させるためにも、高性能なCPUクーラーが必須です。

  • 高性能なデュアルタワー型空冷クーラー(例:Noctua NH-D15, DeepCool AK620など)
  • 240mmまたは360mmサイズの簡易水冷クーラー

付属クーラーは「なし」とされているため、別途用意する必要があります。CPUの性能をフルに引き出すためには、冷却性能に妥協しないことが重要です。

3. マザーボード:AM5ソケットと最新規格対応のモデルを

Ryzen 7 9800X3DはAM5ソケットに対応します。性能を最大限に活かすためには、PCIe 5.0対応スロットや、高速DDR5メモリに対応する最新のマザーボードを選びましょう。

  • チップセットAMD B650 / X670 シリーズ
    X670E:PCIe 5.0をグラフィックボードとM.2 SSDの両方でフル活用したい場合に最適。
    B650E:グラフィックボードはPCIe 5.0対応で十分という場合に、コストを抑えつつ高性能を実現できるバランスの良い選択肢。

マザーボードのVRM(電源供給回路)の品質も、CPUの安定動作に影響するため、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。

4. メモリ:DDR5-6000MHz台の高速メモリを32GB以上

Ryzen 7 9800X3DはDDR5-6400MHzにネイティブ対応していますが、一般的にRyzen CPUはDDR5-6000MHz前後のCL値が低い(例:CL30)メモリと最高の相性を示すことが多いです。

ゲーミングやマルチタスクを快適に行うなら、32GB(16GB×2枚)を推奨します。特に高解像度でのゲーミングや、複数のアプリケーションを同時に立ち上げる場合は、32GBあると安心です。

5. ストレージ:高速「PCI Express Gen4/Gen5 NVMe SSD」でロード時間をゼロに

ゲームのロード時間やシステムの応答速度に直結するため、PCI Express Gen4対応のNVMe SSDを最低1TBはシステムドライブとして搭載することをおすすめします。予算に余裕があれば、PCIe 5.0対応の超高速NVMe SSDも検討してみましょう。ゲームやOSの起動が劇的に速くなります。

6. 電源ユニット(PSU):安定した電力供給のために余裕のある容量を

CPUのTDP 120Wに加え、組み合わされるハイエンドGPUの消費電力を考慮すると、電源ユニットは750W~850W以上の容量を持つ、80 PLUS Gold認証以上の高効率モデルを選ぶことを強く推奨します。安定した電力供給は、システム全体のパフォーマンスと寿命に直結します。


Ryzen 7 9800X3Dに関するよくある質問

Q
Ryzen 7 9800X3Dはどのゲームで最も性能を発揮しますか?
A

Ryzen 7 9800X3Dは、特にCPUのキャッシュ容量がゲーム性能に大きく影響するタイトル(例:Apex Legends、サイバーパンク2077、Factorio、Flight Simulatorなど)で、他のCPUと比較して圧倒的な性能を発揮する傾向があります。高リフレッシュレートでのFPSゲームや、大規模なシミュレーションゲームなどでその真価を体感できます。

Q
3D V-Cacheって具体的に何ですか?
A

3D V-Cacheは、CPUダイの上にL3キャッシュを追加で積層することで、通常のCPUよりも遥かに大容量のL3キャッシュ(合計96MB)を実現するAMD独自の技術です。ゲームはCPUが頻繁にアクセスするデータをL3キャッシュに格納するため、この容量が大きいほど、ゲームのロード時間短縮やフレームレートの向上に繋がります。

Q
Ryzen 7 9800X3Dにクーラーは付属していますか?
A

いいえ、Ryzen 7 9800X3DにはCPUクーラーは付属していません。高性能なCPUであるため、別途高性能な空冷クーラーまたは簡易水冷クーラーを用意する必要があります。

Q
Ryzen 7 9800X3DはDDR4メモリに対応していますか?
A

いいえ、Ryzen 7 9800X3DはAM5ソケットを採用しており、DDR5メモリにのみ対応しています。DDR4メモリは使用できませんのでご注意ください。

Q
Ryzen 7 9800X3DとRyzen 9 9900X3D(もし登場すれば)ではどちらが良いですか?
A

・Ryzen 7 9800X3Dは、コア数が8コアですが、ゲーミングにおける最適解とされる構成と3D V-Cacheにより、ゲーム性能では最上位クラスです。ほとんどのゲーマーにとってはこちらで十分でしょう。
Ryzen 9 9900X3D(もし登場すれば)は、より多くのコア数を持つと予想され、ゲーム以外の専門的なマルチタスク作業やクリエイティブワークでより高いパフォーマンスを発揮する可能性があります。ゲーム用途が主で、予算を抑えたいなら9800X3D、ゲームもクリエイティブも妥協なくこなしたいなら9900X3Dを検討すると良いでしょう。


まとめ:Ryzen 7 9800X3Dは「ゲーミングPCの主役」となるCPU

AMD Ryzen 7 9800X3Dは、最新のZen 5アーキテクチャと、ゲーミングに特化した3D V-Cacheテクノロジーを組み合わせた、まさにゲーマーのためのCPUです。

  • 比類なきゲーミング性能:大容量L3キャッシュとZen 5の高IPCにより、ゲームのフレームレートを飛躍的に向上。
  • 高リフレッシュレート環境で真価を発揮:高フレームレートの安定性と低遅延で、競技系ゲームでも優位に。
  • AM5ソケット採用で将来性も確保:DDR5メモリとPCIe 5.0に対応し、将来のアップグレードにも柔軟に対応。
  • 電力効率の改善:4nmプロセスにより、Zen 4世代からさらにワットあたりの性能が向上。

Ryzen 7 9800X3Dは、高解像度でのゲーミング、高リフレッシュレートでのeスポーツ、そしてゲーム配信など、あらゆるゲーミング体験を最高レベルに引き上げたいユーザーにとって、現在のベストな選択肢の一つとなるでしょう。このCPUを搭載したPCで、あなたのゲームライフを次の次元へと押し上げてみませんか?

Source:
https://www.amd.com/ja/products/processors/desktops/ryzen/9000-series/amd-ryzen-7-9800x3d.html
https://www.amd.com/ja/products/processors/desktops/ryzen/7000-series/amd-ryzen-7-7800x3d.html

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